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| © UNICEF Angola/2010/Marinovich8 |
| 最近ポリオと診断された生後1歳3ヵ月のジョルジーナ・ルウィーザ・ド・ドゥース・ンゾンゴちゃん。 |
アンゴラ政府は、現在、予防接種の普及と衛生習慣の改善の両方を行うとともに、2010年末までにポリオの感染をなくすことを目標とした緊急支援に力を入れて取り組んでいます。この活動は、アフリカの15ヵ国において7千2百万人の子どもたちを対象に実施されている大規模な予防接種キャンペーンの一環として行われています。
ルアンダ地域の北部に位置するカクアコ地区の保健センターに、ビクトリア・マルティーノさんが生後4ヵ月の赤ちゃんを抱え、赤ちゃんに予防接種を受けさせるためにやって来ました。彼女は他の予防接種を受けに来ている母親と子どもの長い例に並びます。
保健センターで働くアントニオ・セバシチャオ・パスコール医師は、ここのサービス提供の体制は良く整っていると話します。アンゴラ全土の保健センターにここのサービスが適応されていれば、アンゴラの子どもたちはより良いサービスを受けられていたはずです。「母親は子どもたちに定期的な予防接種を受けさせていない場合があります」と、アントニオ医師は話します。「それに保健センターから離れた所に住んでいる人もいるので、保健スタッフがすべての地域を訪問することは非常に大変な作業です。しかし、子ども全員が予防接種を受けなければ、ポリオは根絶されません。」
アンゴラでは、新たなポリオ感染者が3年間続けて報告されなかった2004年末に、ポリオ根絶が期待されていました。しかし2005年に、野生型のポリオが再発。現在、アンゴラはアフリカで最もポリオの症例が多い国の一つに挙げられています。
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| © UNICEF Angola/2010/Marinovich |
| ポリオ感染のリスクが高い5歳未満児を対象にした戸別訪問予防接種キャンペーンの研修を受けている保健スタッフ。 |
ユニセフは、世界保健機関(WHO)、米国国際開発庁(USAID)、米国疾病対策センター(US Centers for Disease Control and Prevention)、国際ロータリー(Rotary International)、地域の住民や他のパートナー団体と共同で、ポリオ感染を食い止めるためいっそうの努力を続けています。ユニセフはこの一年に、ワクチンの提供と社会的動員を通して、4つの国家予防接種キャンペーンを支援して来ました。
「2010年末までにポリオの新規感染者をなくす取り組みは順調に進められています」と、ユニセフ・アンゴラ事務所代表のコーエン・ヴァノルメリンゲン博士は言います。「しかし、更なる支援と活動資金が必要とされています。」そして、ヴァノルメリンゲン博士は今までの成果を踏まえて、「すべてのパートナー団体の政治的なコミットメントと関与があってこそ実現できたものです」と、感謝の意を表しました。
しかしながら、アンゴラのポリオ予防接種活動はまだまだやらなければならないことが山積みとなっています。ポリオ根絶のためには、安全な飲み水や衛生環境の問題を解決することが今後の大きな課題です。
感染によって体が麻痺し、命を落とすなどの危険にさらされている幼い子どもたちを守るべく、ユニセフはポリオ予防接種キャンペーンを展開しています。
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