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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

ブラジルを襲った大規模豪雨と地滑り−支援準備を整えたユニセフ

【2011年1月17日 ブラジル発】

© UNICEF/NYHQ2008-1253/Pirozzi
シオデジャネイロの人口密集地帯に立ち並ぶ家屋(2008年)。

ブラジルは、過去数十年間で最悪の自然災害に襲われています。洪水などの被害で、これまでに600人以上が死亡。約1万5,000人が住む場所を追われました。

エスピリトサント州、ミナスジェライス州、サンパウロ州、ゴイアス州、リオデジャネイロ州を襲った集中豪雨。今後も更なる豪雨が予想されています。多くの道が寸断され、被災地が孤立しているため、正確な被害状況の把握は難しい状況です。

「多くの人が既に様々な活動を初めています。人々は寄付をして、政府は必死にこの緊急事態に取り組んでいます。しかし、通信手段が問題です。」ユニセフ現地事務所のフランシスカ・マリア・アンドレード事業調整官は、こう伝えてきています。

緊急支援の準備

ユニセフは、ブラジル政府と密接に連携をとり、要請があればすぐに支援活動を始められるよう準備を整えています。避難所にいる子どもたちが混乱の中で晒される恐れがある様々な形態の搾取のリスクと心のケアが、現在のところ(ユニセフが)最も懸念していることです。

現在、ユニセフは、避難所の子どもとその家族のニーズの把握を急いでいます。また、各地で設置されている避難所の体制等についても、技術的な助言を始めています。

「通常、こうした時に避難所を設置する役割を担っているのは軍隊ですが、軍隊は、子どもや若者たちのための特別なケアは行っていません。」「ユニセフの役割は、子どもや若者により良い状況を整えるため、避難所を温かみのある場所にするための手助けをすることです。」

現地政府・地方自治体などとの協力

先週、ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は、更なる洪水被害を防ぐための排水路などを緊急に整備するための費用として、リオデジャネイロ州に約10億円を(国家予算から)提供すると発表しました。また、軍による仮設病院の設置をはじめとする様々な被災者支援活動が、政府の手で進められています。

ユニセフは、民間防衛隊や地方自治体当局とも、密接に連絡を取り続けています。「現在、政府の要請を待っている状況です。」「支援を行う準備は整っています。」(アンドレード事業調整官)

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