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公益財団法人日本ユニセフ協会
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エボラ出血熱緊急募金 第6報
エボラ出血熱
封じ込めならず、広がる感染
ギニア、リベリアでの活動報告

【2014年6月2日 モロンビア(リベリア)、6月4日コナクリ(ギニア)発】

西アフリカで流行しているエボラ出血熱に対し、ユニセフがギニアとリベリアで行っている支援活動についてご報告します。

ギニア(6月4日発表)

日本の資金援助によって提供された支援物資。
©UNICEF Guinea/2014
日本の資金援助によって提供された支援物資。(ギニア)

<数字で見る状況>

  • エボラ出血熱が疑われる人: 315名(うち、192名がエボラ出血熱感染と確認)
  • エボラ出血熱で死亡したとみられる人: 198名(うち、113名がエボラ出血熱による死亡と確認)
  • 感染が疑われるもしくは確認された医療従事者: 25名
  • 死亡した医療従事者:19名
  • エボラ出血熱が疑われる子ども: 28名※15歳未満の子どものみに限定(15〜18歳は含まず)
  • エボラ出血熱で死亡したとみられる子ども: 13名※同上

<概況>

  • 5月31日以降、ギニアでエボラ出血熱が疑われた人は315名、うち198名が死亡、致死率63%
  • 子どもで感染が疑われたのは28名、うち13名が死亡
  • 感染エリアは拡大し、新たに同国中央西部のキンディア(Kindia)県テリエレ(Télimélé)では、15名の感染を確認(1名死亡)、ボッファ県(Boffa)で3人の感染を確認(2名死亡)、1カ月にわたりエボラ出血熱の発生をコントロールしていた首都コナクリでも新たに近郊での感染を確認

<ユニセフの取り組み>

©UNICEF Liberia/2014
エボラの発症が報告されるリベリアで、ユニセフは保健省やパートナー団体と協力し、啓発活動を実施。
  • 感染が確認された村にせっけんや消毒用の塩素、チラシ、ポスター、メガフォンなどの物資を持ったチームを派遣
  • ユニセフとパートナー団体は、ギニア国内の感染地で50万人以上に広報活動を実施、継続中
  • これまでに棒状のせっけん114万3,450本、塩素48万3,600ボトル、メガフォン260個、消毒剤噴霧用スプレー510本を配布
  • これまでに、寄せられた活動資金は157万9,038米ドル(うち、日本政府から52万3,602米ドル、CERFから50万5,436米ドル、GACから25万米ドル、OFDA(the US Office of Foreign Disaster Assistance)/USAIDから20万米ドル、日本ユニセフ協会から10万米ドル)
  • 現在、不足している資金は35万9,613米ドル
  • エボラ出血熱によって両親または一方の親を亡くした子どもが大勢おり、ユニセフは、こうした子どもたちがどこにいるかを調査し、一部の子どもたちにはWFPやギニア政府とともに、支援を実施

リベリア(6月2日発表)

<数字で見る状況>

  • エボラ出血熱が疑われたり、確認された人:13名(うち、6名がエボラ出血熱感染と確認)
  • エボラ出血熱で死亡した人:10名

<概況>

©UNICEF Liberia/2014
配布されたエボラの予防方法に関するチラシを読む住民。(リベリア)
  • 5月25日(日)、1カ月以上ぶりとなるエボラ出血熱とみられる死亡が同国西部のロファ(Lofa)郡フォヤ(Foya)地区で発生
    該当の患者は、5月23日(土)シエラレオネからリベリアへ移動、同日フォヤの病院を訪れたが、医師の忠告に反して退院し、25日(日)にロファ郡で死亡したと、5月28日リベリア保健福祉省は発表
  • 遺体は埋葬のためシエラレオネへ搬送、感染防止のための処置は行われず、血液サンプルも採取できず
  • 遺体には医療従事者や親族計11名が接触、感染・拡大防止のため、現在21日間のフォローアップ対応中
  • 隣国シエラレオネでのエボラ出血熱の状況を踏まえ、リベリア保健福祉省は、同国と国境を接する西部のグランド・ケーブ・マウント郡、バルポル郡、ロファ郡とボミ郡での対応を強化中
  • ロファ郡では新たに2名が感染の可能性あり、両名とも死亡(統計に加えるか調査中)
  • リベリア当局はギニアのゲケドュー県のラボへ血液検査ができるよう輸送ルートをアレンジ中

<ユニセフの取り組み>

  • 消毒用の塩素と個人用の防護用品をグランド・ケーブ・マウント郡、バルポル郡、ボミ郡といった、これまでエボラへの対応を集中的には行っていない地域へ提供
  • ユニセフは、広報啓発ツール類を改訂、エボラ出血熱に関する啓発ポスターや新たなラジオのスポットメッセージ、演劇仕立てのメッセージ発信など、さまざまな方法による広報啓発活動を展開
  • 広報啓発活動、水と衛生活動を中心に、必要とされる活動資金は約50万米ドル(うち、18万7,000米ドルが不足)
    これまでに寄せられた資金の内訳は、日本ユニセフ協会から10万米ドル、OFDA/USAIDから10万米ドル、英国ユニセフ協会から8万3,000米ドル、UK Department for International Developmentから3万米ドル

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