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財団法人日本ユニセフ協会

写真_UNICEF/2007/Izwina Mohd Din

マレーシア:11月20日は世界子どもの日、子どもが社会に参加する権利を

【2012年11月20日 マレーシア】

© UNICEF Malaysia/2012
11月20日の「世界子どもの日」を祝い、ユニセフ・マレーシア事務所は、パートナー団体と共に、全ての子どもの参加する権利を訴えています。

11月20日の「世界子どもの日」を祝い、ユニセフ・マレーシア事務所は、パートナー団体と共に、全ての子どもの参加する権利を訴えています。「Children4Change(子どもたちが変化をもたらす)」をスローガンに、子どもが社会の中で役割を果たせるということを認識し、それを歓迎する1ヵ月にわたるキャンペーンが展開されています。

「子どもたちの最善の代弁者は、子どもたち自身です」「子どもは、自分自身で意見を主張できる大きな力を持っています。子どもの意見は、本当に聞く価値のあるものです。子どもの参加は、最も信頼の置ける形でもあります。子どもたちが、意見を述べられる公平な機会と、その声に耳を傾ける基盤が整っていれば、子どもたちは、自分たちの日常生活に影響を与えている問題について、最も説得力を持って、熱心に話すことができるのです」。「Children4Change」キャンペーンのスタートを祝う式典で、ユニセフ・マレーシア事務所のウェヴィナ・ベルモンテ代表はこのように話しました。

また、式典に参加したベネッサさん(16歳)はこう話します。「無限の可能性を持ち、何でも心に決めたことに向かっていく子どもたち。私は、自分にもできるということを子ども自身に知ってもらうために、話を聞いてもらう必要があると思います」

真の意味の参加

© UNICEF/MLYA2006-00009/Nadchatram
「子どもたちが変化をもたらす」をスローガンに、子どもが社会の中で役割を果たせるということを認識し、それを歓迎する1ヵ月にわたるキャンペーンが展開されています。

子どもの参加について述べられている子どもの権利条約第12条には、聴取される権利についても記されています。

ベルモンテ代表は、開会式典で、社会に参加する子どもは、自分の周りの世界に変化をもたらすと強調しました。子どものアイディア、体験、識見を通して、子どもは、おとなの理解を深め、建設的に貢献することができるのです。

「子どもたちは、暴力や虐待にさらされているときに口外することを禁じられると、それに立ち向かうことはできず、ただ沈黙しています。学ぶ能力は、質問したり、挑戦したり、議論したりすることがなければ、制限されてしまいます。政策決定者をはじめとする世界のリーダーたちは、子どもの権利を実現するためのこうした障壁の存在と特性について、子どもから話しを聞かなければ、その障壁を認識することはできません」(ベルモンテ代表)

「参加する機会を与えられれば、困難な立場に置かれている子どもたちも成功することができると信じています」こう話すのは、ファイザルさん(15歳)です。

マレーシアの子どもたちが歴史をつくり、変化をもたらす

世界で初めて、スイス・ジュネーブの子どもの権利委員会に提出する公式な政府報告書の補足資料として、マレーシアの子どもたちが、「子どもの報告書」をまとめています。子どもの権利委員会は、子どもの権利条約を批准した政府の実行状況について、監視・報告を行っています。この報告書は、オンライン調査や全国で行われたワークショップを通してまとめられています。約3,000人の子どもたちが既にこの報告書に意見を示しました。

また、今月、マレーシア全土から約500人の子どもたちが参加して行われる「子どもの保護フォーラム」も開催。子どもの保護における5つの主要課題(いじめ、インターネット上の安全、精神的虐待、家庭での安心感、安全な交際)について話し合われます。このフォーラムでは、オンライン上で、若者が交友関係でさらされる可能性のある問題から身を守るための最善策についても、子どもとおとなが一緒になって議論を深めていく予定です。

キャンペーンの活動

ユニセフ・マレーシア事務所は、子どもの参加を促進するべく、特設サイトを設置。このサイトでは、ユニセフのカナダ国内委員会から共有され、地元用に編集された子どもの権利についてのゲーム形式のクイズが紹介されている他、「子どもにふさわしい世界」を実現するために、子どもとおとなのアイディアを集めるべく、子どもたちの意見を集め、若者が制作したビデオも紹介されています。

「おとなは、子どもの参加に関して、重要な役割を担っています。本当に有意義な参加のためには、子どもの視点と意見を追及し、耳を傾け続け、真剣に向き合い、そして、子どものスキルの発達に合わせて子どもをサポートする必要があります。そうした活動によって、生涯を通して、子どもの時からの民主的な参加の能力とスキル、技術を発達させた行動できる市民として、日常生活だけでなく、コミュニティにも貢献することになるのです」

ティムさん(17歳)は、「おとなは、子どもの権利について教育を受けなければならない。僕たち子どもは、権利があるということを知るべきだ」と感じています。

1ヵ月にわたる本キャンペーンは、アーチェリーのパラリンピック銀メダリスト、ハシヒン・サナウィさんやマレーシアの子どもたちに最も人気のあるテレビアニメも協力している他、NGO組織、企業、国連組織、若者、報道関係といった25団体が支援しています。

「Children4Change」キャンペーンについてはこちらからご覧ください(英語)

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