
教育以外の問題も若者の参加促す
<ペルー>
パトリシア(15)は、ペルーの首都リマに住む女の子です。彼女が「ツー・バイ・ワン・イニシアチブ」の活動に参加するようになったのは、2年前のことでした。ペルーでは、家庭の事情で学校に行けない子が多くいますが、学校以外で子どもたちのための学習や活動の場もほとんどありません。
教育の機会を十分に得られない子どもたちのために、「ツー・バイ・ワン」は彼女のような若者を派遣し、週末、子どもたちに読み書きを教えたり、できるだけ多くの子どもが学校に行けるような援助を行ったりしています。しかし、活動の目的は教育機会を充実させることにより、青年が周囲で起こっている問題を意識し、関心を持って問題を解決するための取り組みに参加するよう促すことにあります。
「子どもたちと仲良くなるにつれ、次第にそれぞれの生い立ちを知るようになったの。みんな私よりもたくさんの問題を抱えていたわ」
「例えば?」
「例えば、暴力の問題。例えば、性の問題やストリートギャングの問題」
パトリシアは、読み書きを教えている子どもたちの話を聞くうちに、教育以外のたくさんの問題とその犠牲となっている子どもたちを知りました。ペルーで起こっている問題の原因は、すべて不十分な教育だということも活動を通して見えてきた、と彼女は教えてくれました。
彼女たちの活動は、子どもの基礎学力を30%向上させました。読み書きを学んだことで、ストリートギャングだった子どもが学校へ行けるようになり、自信を取り戻した例も多くあります。
青年期は、自分自身や周囲を見つめ直すことの多い時期です。それまで知らなかったこと、見えなかったことにも多く気付くでしょう。自身の経験を振り返って、自分の持っている偏見に気づくこともあるかもしれません。パトリシアは次に、そのようにして知った問題へのかかわり方を学ぼうとしています。
リマでは、多くの若者が「ツー・バイ・ワン」のような活動に参加しています。ユニセフは、若者参加への理解を教師に促すなど、活動促進のために政府や地域の指導者たちと協力しています。

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