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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

フィリピン:
10月15日、ボホール州でマグニチュード7.2の地震が発生。
求められる緊急支援

【2013年10月24日 フィリピン発】

2013年10月15日、フィリピン中部のボホール州でマグニチュード7.2の地震が発生してから、3週間が過ぎました。現地では344,300人を超える人々が避難し、そのうち8割は損傷した家屋の近くに建てられた仮のシェルターに住むことを余儀なくされています。フィリピン政府は、支援の最優先事項として緊急避難所や早期復興支援、水と衛生、教育、食糧、物流、支援団体の協力を挙げています。

過去25年間で最大

10月15日現地時間午前8時12分、マグニチュード7.2(震源の深さ32キロメートル)の地震に襲われたフィリピン中部のボホール州では、発生直後から緊急支援活動が続けられています。これは過去約25年の間に同州で発生したなかでも最大の地震です。

これまでに195人が死亡、651人が負傷、12人が未だに行方不明となっています。国家災害調整委員会によると、大多数の犠牲者が出たのはボホール州であることが報告されています。仮に、この地震が祝日ではなく平日に発生していたとすれば、犠牲者の数ははるかに多くなることが予想されました。それでも、地震は 地滑りを引き起こし、家屋や病院、学校、インフラに大きな損害を引き起こしました。53,300棟以上の家々がひどく損害を受け、あるいは全壊しました。緊急支援チームが被害を受けたすべての地域のデータをひとつひとつ確認するにつれ、被害件数はさらに増えるとみられています。

すでに行っている支援活動に加えて、更なる支援が必要とされています。10月21日に、国家災害調整委員会委員長は、国の人道支援チーム(Humanitarian Country Team)を代表して、国際的な人道支援を求めていると述べました。切迫する支援の必要性に応じる形で立てられたのが、アクション・プラン(支援行動計画)です。

アクション・プラン

国の人道支援チームは政府の緊急対応能力の補助や、地震による被害を受けた最も脆弱な立場の人々に支援を行うため、重点を絞った支援活動を行います。国家災害調整委員会により、最優先で必要な支援が明示されました。

  • テントを含む、緊急避難所
  • 瓦礫の撤去、公共建築物の修復、崩壊の恐れのある建物の取り壊しを含む、早期復興支援
  • 清潔な飲料水への持続的なアクセス、衛生キットや携帯用トイレの提供を含む、水と衛生分野の支援
  • 一時的な学習スペースを含む、教育支援
  • 食糧
  • 可動式の収納施設や倉庫、運搬援助などの物流

また、国の人道支援チームは人道援助や復興に必要不可欠なものとして、保健、心理社会的サポート、避難民キャンプの運営支援、栄養、保護、福祉、農業の分野での支援も挙げています。

フィリピンでは、2013年8月以降の一連の緊急事態で、人道支援に必要な資源が不足しています。援助を必要としている人々に早急に支援を届けるには、更なる資金が必要とされています。2014年4月までの6ヶ月間で344,300人に支援を提供する計画の実行のために、4,680万米ドルの支援を要請しています。

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