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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

シエラレオネ:デイビッド・ベッカム親善大使、
子どもの死亡率が世界で最も高い国を訪問

© UNICEF/HQ08-0012/ Turnley
シエラレオネのマケニで、ユニセフが支援する栄養失調児の治療センターを訪問したデイビット・ベッカム ユニセフ親善大使。

【2008年1月22日 シエラレオネ・ボンバリ発】

2005年にユニセフ親善大使に任命されたサッカー界のスーパースター、デイビッド・ベッカム氏が、子どもの命を守るための活動に国際的な注意を喚起するため、「子どもの生存(Child Survival)」をテーマにした2008年版『世界子供白書』の発表に合わせ、子どもの死亡率が世界で一番高い国、アフリカのシエラレオネを訪問しました。

「シエラレオネでは、4人に一人の子どもが、5歳の誕生日を向かえる前に命を落としています。解決策が簡単なだけに、この状況には言葉を失ってしまいます。子どもたちの命を救うことは、ユニセフの最優先の課題。ユニセフ親善大使として、私は世界中に、この問題に関心を持ってもらいたいと思います」。ベッカム氏は、このように話しました。

「目的・意味」のある訪問

ベッカム親善大使の最初の訪問先は、マケニの近くにある診療所でした。患者さんたちと談笑し、最近生まれたばかりの女の子にポリオワクチンを投与しました。ベッカム氏が乗った車が走り抜けたマケニの街角には、ベッカム氏を一目見、写真に収めようと、たくさんのサッカー少年が集まりました。

ユニセフ・シエラレオネ事務所ギアツ・カッペラエレ代表は、ベッカム氏の今回の訪問は、特別な目的があったと語ります。

「ベッカム氏の今回の訪問は、ユニセフが世界中で取り組む医療・保健分野での支援活動にとって、非常に重要な意味を持っています。子どもの命の問題は、ユニセフの最重要課題のひとつ。彼の訪問が、子どもたちと女性の健康を改善するための世界的な取り組みをさらに後押ししてくれると思います」。

「目をそむけてはいけない」

© UNICEF/HQ08-0012/ Turnley
ベッカム氏が出会った子どもの一人、フォデイくん(5歳)は、事故で大怪我を負い、ユニセフが支援するセンターで栄養失調の治療を受けていました。

今回、マケニの他にベッカム氏が訪問した小さな村では、若いお母さんと妊娠中の女性に配布されたマラリア予防のための殺虫在処理済の蚊帳を手に取りました。また、村で出会った子どもたちには、サイン入りボールをプレゼントしました。

今回、もっとも印象的な訪問先だったのは、ユニセフが支援する栄養失調児の治療センターでした。このセンターでは、栄養価強化ミルクや、高たんぱくビスケットのような治療的に使用される高栄養価食品を子どもたちに処方しています。

このセンターで、ベッカム氏はフォディ君という5歳の男の子に出会いました。フォディ君は、誤って化学物質を飲んでしまったため、喉にひどい傷を負い、何ヶ月も普通の食事ができなかったため栄養失調に陥り、このセンターで特別な治療を受けていたのです。ベッカム親善大使は、フォディくんを抱いて、センターを一緒に歩いて回りました。

「開発途上国で、毎日何万人もの子どもたちが、予防できる病気で命を落としているという事実。私たちは目をそむけてはいけません。」ベッカム氏は訴えました。

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