メニューをスキップ
HOME > 世界の子どもたち > ストーリーを読む
よくあるお問い合わせ
財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

悲劇生んだ教育の遅れ改善へ
<タイ>

 写真の子どもたちが住むのは、ミャンマー国境にあるメーサイという町から車で一時間以上、山道を入ったアカ族の村です。お祭りの日でなくても、子どもたちはこんな民族衣装を着て、村の中を元気に走り回っています。

 この辺りは、かつて麻薬の一種アヘンの原料となるケシが栽培されていた地域ですが、栽培が厳しく規制されるようになった現在では、都市向けの野菜栽培などが行われています。まとまった現金収入を得るため、都市へ出稼ぎに出る村人も少なくありません。その中には、だまされて性産業に送りこまれてしまう少女たちもいます。

 ここで生まれたミティという少女は、14歳の時、ウエートレスの仕事があると誘われて、400キロも離れた町に働きに出たら、実は売春の仕事でした。「村を出た時にはタイ語を全く話せなかったから、どこへどうやって逃げたらよいかもわからなかった」。一年後ようやく村へ逃げて帰ることができた時には、HIV(エイズウイルス)に感染していました。「学校に通ってタイ語を習うことができていたら、だまされなかったかもしれない」と、今年20歳になったミティは悔しそうに語っていました。

 タイには、約75万人の山岳少数民族が住んでいます。その子どもたちは、ほかのタイの子どもたちに比べて、予防接種や学校教育などの基本的な社会サービスが行き届きにくい状況がありました。両親がタイ語を話さず、手続きの方法を知らなかったりして、つい最近まで出生登録が行われていなかったこともその原因のひとつでした。

 現在では、この村の子どもたちのほとんどが、少し離れた隣村の小学校まで通えるようになりました。長時間歩いて通学するのが難しい年少の子どもたちのためには、村の中でタイ語の識字学級が開かれています。また、村人たちにエイズを含めた保健の知識を広めるために「山岳民族のための保健プロジェクト」というNGOが活動し、ユニセフもこれらの活動への支援を続けています。

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る