| |
![]() |
| © UNICEF Timor-Leste/2007/See |
| 識字教室で学ぶ東ティモールの女性 |
識字教室では、新しく開発された識字テキスト「前へ進もう」を使用しています。「前へ進もう」のレベルが終了すると、生徒は、次の段階の基礎識字テキスト「路上」に進みます。「路上」は6ヶ月コースで、文字の読み書きだけでなく、実際の生活に関連する話題、たとえば文化、コミュニケーション、人権、歴史などとも関連させて学びます。最終試験に合格すると、小学校卒業レベルの識字コースに進むことができます。
2004年の国勢調査では、東ティモールの15歳以上の約3人に1人しか、公用語のテトゥン語の読み書きや会話をすることができませんでした。しかし、識字教室の授業の評価調査によれば、以前は読み書きのできなかった多くの人が、3ヶ月以内に読み書きができるようになっていました。生徒によってもともとのレベルが異なるため、ユニセフは教員を研修し、それぞれのレベルに応じて生徒が自分自身のペースで学べるようにしました。
生徒にとって、識字教室はみんなが集まり、自信を高めることのできる場所です。当初、生徒は、男性や子どもから、この年で勉強を始めることをからかわれていましたが、そんな嘲りに屈することはありませんでした。
「今のためだけでなく、将来のためにも学びたいのです。私達はようやく独立することができました。そんな今こそ学ばないといけないのです。」アルダさんは言います。「私は死ぬまで勉強をやめません。」
![]()