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| © UNICEF video |
「君がウガンダの村でボールを投げたら、10分以内に100人の子どもたちが集まるよ」
TKLの国内プログラム・ディレクターのトレバー・ダッドリーさんは語ります。「サッカーであろうがバレーボールであろうが、どんなスポーツでも子どもたちの間にある垣根を無くし、磁石みたいに子どもたちをひきつけて団結させる素晴らしい手段になるんです」
TKLのプロジェクトは、身体を健康に保ち、教育を普及させるために重要なメッセージを伝える強力なツールを提供し、既に目に見える成果を上げています。ダッドリーさんは、TKLが活動している学校では出席率もよく、子どもはHIV/エイズなどの問題についても意識が高といいます。
「キッズ・リーグのような活動に参加することで、彼らは自分自身を信じるようになり、振る舞いも変化しました。規律を守り、謙虚な気持ちを持つだけでなく、人生に対して前向きになるのです」とコーチは言います。
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| © 2007 Trevor Dudley |
| バルセロナで過ごす最終日、TKLは、カメルーン出身のFCバルセロナのス-パー選手であるエトー選手と会った。 |
TKLでは、問題を抱えている子どもたちの多くが20年にもおよび紛争や暴力に晒されているウガンダ北部の出身です。ウガンダ北部では、紛争がほぼ収束した現在でも100万人以上が、安全とはいえない厳しい状況の国内避難民キャンプで生活しています。
「毎日、危険と隣り合わせの場所から通っているんだ」キトグム地区にある避難民キャンプに住んでいる、14歳のリチャード君は語ってくれました。「TKLに入る前は最悪だった。一日中何もやることがなくて、いつも明日の心配ばかりして過ごしていたんだ。今は幸せだよ、外出もできるし、別の場所を見ることができるからね」。
スポーツを通じて、TKLの子どもたちはチームワークや仲間づくり、リーダーシップのスキル(技術や知識)を学んでいます。審判員やコーチ、記録者や管理者などはコミュニティのボランティアが担当してくれます。時には、子どもたちの親が参加することもあります。
TKLのプログラムは、スポーツがいかに子どもたちの生活に大きな影響を与えられるかを顕著に表しています。 「このような連携は、多くの人々に、サッカーとユニセフのような国際機関を通じて、自分たちの手で社会をよくすることができるとお手本を見せることができます」と、FCバルセロナのジョアン・ラポルタ会長は語ります。 昨年、ユニセフとFCバルセロナは、世界で最も弱い立場である子どもたちを支援するため、5年間のパートナーシップを結びました。 クラブは毎年、アフリカと中南米でのエイズ対策活動に、150万ユーロの寄付をすることになっています。 カンプノウで行われたTKLの選手とFCバルセロナのジュニア・チームとの試合では、TKLの選手が何本かのシュートを決めました。彼らは親善試合で勝つことはできませんでしたが、夜にはVIPシートに座り、スペインのカップ戦でプレーするFCバルセロナを観戦しました。そして、彼らの憧れであるFCバルセロナのサミュエル・エトー選手と会うことができました。この予想していなかったスパースターとの対面は、子どもたちの顔に勝利の笑顔を与えました。 |
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