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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

正しい情報でエイズ感染を予防
<ベトナム>


 ユニセフ(国連児童基金)は1946年に創設されて以来、予防接種拡大キャンペーン、ORS(経口補水塩)の普及などを通じ世界の子どもの死亡率を半減することに成功しました。しかし現在、開発途上国におけるHIV/エイズのまん延が、50年以上にわたるこうした努力を行き詰まらせ、後退の原因にすらなろうとしています。

経済発展の著しい東南アジアの国、ベトナム。比較的HIV/エイズの感染者が少ないとされていますが、政府による感染者数の推定は8万4千人。特に母子感染による乳幼児の感染増加が顕著です。

女の子も適切な情報やケア不足のため、性暴力などの被害にあいやすく、結果的にHIV/エイズに感染しやすくなっています。また、子ども自身は感染していなくても、親をエイズで失ったため、苦しい生活を余儀なくされたり、孤児になってしまうケースも目立ってきました。

現在、エイズ治療薬が開発され併用療法として先進国を中心に使われ始めています。しかし、HIV/エイズ感染者の90%が住む開発途上国の国々で、患者一人当たり年間1万5千米ドルの治療費を支払える家庭は限られています。ユニセフは高価な薬物治療の拡大よりも、費用対効果の高い「予防」に焦点を当てた活動をしています。若者たちにHIV/エイズに関する正しい情報を提供し、感染を防ぐための方法を紹介しているのです。

HIV/エイズに国境はありません。ベトナム、タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマーそして中国と、隣接しあった国々は地域を挙げてともに感染を防ぐ努力を始めました。

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