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財団法人日本ユニセフ協会

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ザンビア:19歳の女の子、デジタル日記でHIV感染予防活動!

【2008年9月10日 ザンビア発

ユニセフのデジタル日記ライター チンヤンタ・チンバさん(19歳)は、ザンビアでHIV感染予防についての知識を広めています。
© UNICEF Zambia/2008
ユニセフのデジタル日記ライター チンヤンタ・チンバさん(19歳)は、ザンビアでHIV感染予防についての知識を広めています。

ザンビアは、世界で最もHIV感染率の高い国のひとつです。100万人以上の人々がHIVに感染しており、15歳〜24歳のザンビアの若者のおよそ10人にひとりが、HIVと共に生きています。

現在、ザンビア全土で、若者たちにHIV感染防止について伝える大きなキャンペーンが繰り広げられています。チンヤンタ・チンバさん(19歳)は、このキャンペーンに参加しているひとりです。彼女は、一年以上にわたって友達へのインタビューと自分の意見を、「Voices of Youth=若者たちの声(ユニセフの若者のためのインターネット・サイト)Digital Diaries*」や「UNICEF Radio=ユニセフ・ラジオ**」で発表してきました。

チンヤンタさんは、NGO組織、「世界的学生パートナーシップ(SPW)」でも活動しています。SPWは、若者が主導する組織で、社会に変化と発達をもたらすために、若者たちに積極的な参加を呼びかけるグループです。SPWは、ジンバブエ教育省と協働で、大学での「教師のためのエイズ活動プログラム」とともに、国内でのHIV/エイズ教育プログラムを立ち上げました。毎年、学校や大学でボランティアの形で活動するピア・エジュケーター(若者たちにHIV/エイズに関することを教える同年代の若者たち)128人以上に研修を実施しているのです。

ボランティアの若者たちがほかの若者たちに知識を伝える

SPWのピア・エジュケーターたちは、学校外教育(非公式な教育)で良く使われる手法を用い、課外カリキュラム、コミュニティ・イベント、組織的な活動を通して、保健についてのあらゆる知識や、生きるための技術をほかの若者たちに伝えていきます。

「このボランティアの若者たちは、そのエネルギーと情熱をもって活動してくれて、ほかの若者たちが自分たちの健康や——とりわけこれが重要になるのですが——HIV/エイズへのリスクを減らせるよう、必要な情報を伝え、自らの力で意思決定できるようにしているんです」と、チンヤンタさん。

チンヤンタさんは、SPWで訓練を終えた数人の友達に話を聞きました。8年生になる男の子は、このプログラムのおかげで、HIVに付きまとう差別や偏見がいかになくなったかを話してくれました。

「クラブに参加していないみんなに、クラブに参加するように勧めたいです。すごく率直に、オープンにあれこれ話し合える場ですから。病気のことやどのようにしたらそうした病気を防ぐことができるかなどをね」と、彼は、チンヤンタさんに言いました。

学校でHIV感染防止について女の子たちと話すチンヤンタさん。
© UNICEF Zambia/2008
学校でHIV感染防止について女の子たちと話すチンヤンタさん。

行動を変える

また、チンヤンタさんは、もっと小さな女の子たちが活動している学校を訪れました。「ガール・スカウト」と提携している「ガール・ガイド」が行っているプログラムです。「ガール・ガイド」のメンバーは、創造力を駆使して、行動を変える方法やHIV感染防止について、小さな女の子たちに広めています。

3年生のリタさんは、HIVの危険性について教えるために教師たちが使っている詩や歌について、チンヤンタさんに話してくれました。リタさんは次のような詩を詠ってくれました:

行くところ行くところ(どこへ行っても)、みんなが「行動を変えよう」と言っています。
私は考えます。みんなは何を言わんとしているのかしら、と。
考えれば考えるほど、分からなくなります。
私も変わりたい。でも、どうすれば行動を変えられるのか・・・分かりません。

ユニセフとSPWの力を借りて、チンヤンタさんは、HIV/エイズについての誤解をなくすために活動し、リタさんのような子どもたちが命を危険にさらさないために、どのような形で生活を変えればよいのかを分かり易く伝えています。

* Voices of Youth Digital Diariesへのリンク(英文のみ)

**UNICEF Radioへのリンク(英文のみ)

「子どもとエイズ世界キャンペーン」

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