|
|
![]() |
| エチオピア北部ティグレイにて (C)UNICEF/Marc Vergara |
干ばつの影響を受けた住民800万人のうち、140万人が5歳未満の子どもと見られる。農作物の不作と家畜の大量死による影響で食糧が不足、約25%の子どもは体重が標準の80%に満たない深刻な栄養不良にあり、体力、病気に対する抵抗力の低下が懸念されている。
ユニセフ現地事務所の緊急援助は子どもの生命と健康を守るため、下痢による脱水症を防ぐORS(経口補水塩)や基礎医薬品の配布、予防接種の実施、ビタミンAの補給を行っている。また、ゴデ、デナン等被害の特に大きな地域では、毛布2000枚、飲料水袋4000袋、プラスチックシート200ロール等の緊急援助物資を提供した。
エリトリア
被災者数:約50万人
緊急援助予算:9,640,770米ドル
エチオピアとの国境紛争は99年2月より本格化、35万人が国内避難民となり、干ばつによる被災者と合わせて50万人以上が緊急の人道援助を必要としている。
ユニセフ現地事務所は紛争勃発直後から5歳未満の子ども3万2000人と妊産婦に対して、高タンパクビスケットなどの栄養補助食を提供している。また、基礎医薬品、毛布、ワクチン、保健キット、浄水錠剤などの緊急援助物資の配布もあわせて進めている。
ソマリア
被災者数:約100万人
緊急援助予算:13,387,000米ドル
![]() |
| 食糧の配給を待つ住民
エチオピア・ティグレイにて (C)UNICEF/Marc Vergara |
ソマリアではバーレ前政権崩壊後より9年間、氏族間の武力対立のため中央政府が存在せず、保健、教育などの社会サービス面で不十分な状況が続いている。ソマリア中・南部を中心とする干ばつの被害により住民100万人が影響を受け、そのうち30万人が5歳未満の子どもとみられる。栄養不良率は全国で30%に達し、6.5%が特に深刻な状況にある。
ユニセフ現地事務所は、ソマリア中・南部で予防接種の実施、基礎医薬品の提供、保健員の技術研修を通じ45ヵ所の保健センターを支援している。また、今回の干ばつによる被害を受け、ユニセフは住民50万人が安全な飲み水を入手できるように各地で井戸の緊急修理を開始した。
被災者数:約400万人
緊急援助予算:14,502,444米ドル
スーダンでは内戦の影響で400万人が国内避難民となり、そのうち75%以上が子どもと女性である。干ばつの影響等もあって、避難民の間で栄養不良率が増加し、はしか、髄膜炎等の罹患率が拡大傾向にある。ユニセフ現地事務所は紛争の影響を受けた家族に対してプラスチックシート、毛布、調理用具、蚊帳などの緊急援助物資を提供し、あわせて大規模な予防接種を実施している。
(財)日本ユニセフ協会は、北東アフリカの子どもと女性を支援するユニセフの援助活動を支える緊急募金を受付けしています。送金手数料は郵政省のご協力により免除になります。皆様のご協力をお願い致します。
| 北東アフリカ緊急募金 郵便振替:00110−5−79500 インターネットからも募金ができます。 当協会への募金は寄付金控除の対象となります |
お問合せ:(財)日本ユニセフ協会 協力事業部
TEL:03-5789-2012