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公益財団法人日本ユニセフ協会

国際協力人材養成プログラム

海外インターン体験記

新たな課題に立ち向かう国、ベトナム

氏名:岡田 絢
派遣先:ベトナム事務所
派遣期間:2012年10月〜2013年1月

 2012年10月から2013年1月の15週間、ユニセフのベトナムオフィスでインターンをする機会を頂きました。元々日本のNGOで広報をしていた事や、自分自身の専攻が国際保健学だったこともあり、現地では保健セクションであるChild Survival and Development(CSD)に配属になり、主に保健の政策提言(アドボカシー)に関する業務と最近事務所が取り組み始めたFacebookを活用した広報業務に携わりました。

ベトナムはここ20年間で急激な経済発展を遂げ、国連が掲げた8つのMDGのうち6つを2015年までに達成できると言われています。ステータスが低中所得国へあがった事で他国からの支援が減っていく現状の一方で、民族間や都市部と農村部の貧富の差などが以前より大きくなるという新たな課題を抱え、従来からある貧困・衛生問題を改善しつつ、増加する肥満、慢性疾患などの生活習慣病へも対応をしていかなければならない局面に来ています。そんな中で、物資供給や施設建設などの草の根的な活動から始まった取り組みが、日本のアドボカシー活動の様にシフトしていく過渡期にインターンを行えるのは、ベトナムにおけるユニセフという機関の存在を考える上でもとても興味深かったです。

フィールドトリップで訪れた産婦人科。2〜3組の親子がひとつのベッドを使っている。

ハノイ事務所のスタッフは皆とてもフレンドリーで、スーパーバイザーであったチーフも私が輪から外れる事の無いよう気にかけてくれていました。当初は自分の専門性を活かせる様な仕事も希望していましたが、アドボカシーメッセージの作成に携わった事で、結果的にベトナムの子ども達の保健に関する全体像が把握できた事や、それに関わる政府とのミーティングや2度のフィールドトリップなど多岐に渡る仕事ができ、私自身にとって非常に勉強になるインターンシップとなりました。特に2度のフィールドトリップは、現地の状況を実際に目で見ることができたとても貴重な経験でした。これもチーフがインターンに対して理解のある人だったからこそ実現できた事だと思います。

私は現地の家庭にホームステイするという形で住んでいたので、私生活においてはベトナム語を勉強しつつローカルな生活をする機会にも恵まれました。3ヵ月半一緒に住んでいた家族の方々、その親戚の方々、出張で出会ったカウンターパートの人達・・・ 今回のインターンシップにおいて、私は本当に人に恵まれていたと感じます。これからもここで形成されたネットワークを大切にし、自分が今回培ったモノを還元する為にすべき事、を考えながら自らの道を進みます。

最後に、このような成長の機会を下さった日本ユニセフ協会の皆様、ユニセフベトナム事務所の皆様、また許可を下さった大学の研究室の方々と、私生活に彩りを加えてくれたホームステイ先の家族の皆様に改めて感謝致します。3ヵ月半本当にありがとうございました。

CSD部署の皆さんと。

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