財団法人日本ユニセフ協会



マダガスカル:サイクロン被災地に緊急支援
国際社会に480万ドル(約5億1500万円)の支援を要請

【2008年2月26日 アンタナリボ発】

マダガスカル地図

先月27日から28日にかけこの国を襲ったサイクロン「フェーム」の傷跡が残るマダガスカルに、現地時間17日(日)午前9時頃、サイクロン「イバン」が上陸。最大風速230kmの大型サイクロンは、人口密集地帯や国最大の米の産地を次々と襲いながらマダガスカルを縦断しました。各地から甚大な被害が報告され、少なくとも30万人が被災、3万人が緊急の支援を必要としている見込みです。強風が続き道路や橋が冠水しているため、詳細の確認が進んでいませんが、首都アンタナリボも大きな洪水に見舞われ、2万人近くが被災したと見られます。

サイクロン「フェーム」の被災地に対して、既に緊急支援活動を展開していたユニセフは、現地政府や他の人道支援機関などと協力し、今回「イバン」によって被害を受けた地域に対してもテントや飲料水(浄水剤)、仮設トイレの設置や、サイクロンで破壊された学校や医療施設の復旧(仮設設備を使った活動再開)、特に、「日常」を失った子どもたちが少しでも「安心できる」空間や時間を提供するための緊急支援活動を開始しました。

ユニセフは、こうした支援活動を拡大・継続するための資金として、国際社会に対し、総額480万ドル(約5億1500万円)の支援を求めています。