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財団法人日本ユニセフ協会




中国大地震 第9報
 子どもたちの「心のケア」も緊急の課題
ユニセフの援助物資100トンが四川省に間もなく到着
 

【2008年5月27日 中国・北京発】

四被災地へ届けられるユニセフのテント
© UNICEF China/2008
ユニセフの緊急援助物資が間もなく、四川省に到着します。

子どもや妊産婦向けの医療資材や栄養補助食など、ユニセフの緊急援助物資100トンを乗せた輸送機が、現地時間30日金曜日に四川省に到着する予定です。デンマーク・コペンハーゲンのユニセフ物資供給センターから発送される緊急保健キットには、必須医薬品や医療器具、栄養補助食品や分娩用具が含まれています。物資は、一度、省都成都に到着後、大地震の最大の被災地である13の県に輸送されます。

今回の緊急支援で初めての規模となる今回の支援物資には、緊急保健キット140セットが含まれています。各保健キットには、人口1万人規模の対象人口を想定した分量の基礎的な保健サービス関連資材の他、新生児蘇生キット80セット、滅菌消毒資材80セット、そして、5歳未満児11万人分と妊産婦4万2,000人分の特殊栄養補助食品が含まれています。この支援によって、被災者140万人分に基礎的な保健サービスを3ヶ月間提供することが可能になるほか、治療的支援が必要な難しいお産2,000件に対処することが可能になります。ユニセフは、中国政府と現地当局と緊密に連携をとりながら、この大規模な物資輸送を滞りなく進めています。

避難所に避難している子どもたちは、下痢性疾患や呼吸器感染症など、大人にとっては「大したことのない」、しかし、子どもたちにとっては命に関わる問題につながりかねない病気に罹るリスクが、とても高い状態にあります。

イン・イン・ニュイ ユニセフ中国事務所代表兼国連災在中国国連緊急支援チーム代表は、次のように話しています。 「ユニセフとして初となる医療・保健関連の緊急援助物資が被災地に届くのは、とても喜ばしいことです。こうした保健キットや栄養補助食品などの物資は、間もなく最大の被災地に届き、被災者の方々が今回の被災で追った様々な健康上の問題などに対応してくれるはずです。特に栄養補助食品は、子どもたちと妊産婦の方々が健康で感染症にかからないようにするために必要な物資です。」

「心のケア」も緊急の課題
ニュイ代表は、ユニセフが中国政府当局と合同で派遣した子どもの保護の専門家チームとともに被災地入り。先週土曜日に事務所のある北京に戻りました。この合同チームは、次のような場所・状況に置かれている子どもたちに対する「心のケア」の支援が必要だと報告しています。

  1. 震災前、孤児院で生活していて震災発生以来各地の避難所で暮らしている子どもたち
  2. 震災前、全寮制の学校で学んでいて、震災後、両親との再会の仕方がわからないままの状態に置かれている子どもたち
  3. 震災で肉親を失くした子どもたち
  4. 震災で障害を負った子どもたち

こうした子どもたちはみな、すぐに「心のケア」を必要としています。ユニセフは、現地当局などと協力し、現在、「心のケア」の支援を始める準備を進めています。こうした子どもたちの発見・確認や、肉親や保護者の捜索・再開の支援も緊急課題です。これまでに確認されているだけでも、少なくとも5,498人子どもたちが、肉親とはぐれたままの状態に置かれています。

「子どもたちは、非常に強いストレスにさらされています。私が出会った少年は、両親を失くし、自分の名前以外は何も話すことができなくなっていました。こうした子どもたちの保護のために・・・私たちに課された責任は重大です。」(ニュイ代表)