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財団法人日本ユニセフ協会





中国大地震 第26報
被災地に 子どもに優しい空間を
 

【2009年5月18日 中国発】

© UNICEF video
ユニセフは中国政府と共に、四川省の震災地域に40の子どもに優しい空間のある支援センターを設置しました。

中国大地震で被災した四川省のなかでも、最も被害の激しかった地域のひとつに設置された子どもに優しい支援センターで、ドードーちゃん(6歳)は、自転車に乗ったり、ほかの子どもたちと一緒に歌を歌ったり、踊りを踊ったりして一日を過ごします。ドードーちゃんにとって、震災から立ち直るための長い道のりが続いています。

2008年5月に起きた中国大地震で、ドードーちゃんは両親を亡くしました。現在、祖母がドードーちゃんの面倒を見ています。

「地震で、私たち家族の所持品は全部めちゃくちゃになりました」とドードーちゃんの祖母は話します。「当時、ドードーは両親をとても恋しがっていました。食欲もなくて・・・。夜寝るときには、父親と母親を思い出して泣いていました。」

子どもたちのためのこの特別なセンターが、ドードーちゃんの家の近所に設置されると、ドードーちゃんは、他の子どもたちと一緒に歌を歌ったり、ゲームをしたりすることを徐々に楽しみ始めました。

ユニセフは中国政府と共に、震災地域に40の子どもたちのための支援センターを設置しました。このセンターは、子どもたちが遊びやお絵かきなどの創造的な活動を通して互いにふれあい、成長できるように、安全で子どもたちを保護する環境の整った場所を提供しています。

被災者のための心理的ケア

© UNICEF video
2008年に起きた中国大地震の影響は未だこの地域全土に残っています。

去年起きた大地震の影響は、地域全体の人々にいまだ大きな負担を与えています。「子どもに優しい空間」イニシアティブは、子どもたちが苦しみから立ち直り、新たな生活をスタートする準備ができるよう、心理的、精神的な支援を行うことを目的としています。

親や教師は、この一年の間で、子どもたちの振る舞いに劇的な変化が表れていると話します。フェイシュイ・タウンシップにある「子どもに優しい空間」のマネージャーであるタン・ショピンさんは、子どもたちの書く絵が震災直後の絵から大きく変化したことから、子どもたちの心理状態が好転していることが分かると言います。

「私たちが行った最初の活動は、子どもたちに自分たちの心の中を描いてもらうことでした。ある男の子は転覆したボートを書きました。またある女の子は、崩れたビルと人々が通りに逃げ出している様子を描きました。今年、私たちが子どもたちにもう一度絵を描いてもらったところ、子どもたちの絵には、色とりどりの風船やたくさんの笑顔が描かれていました。」

「子どもに優しい空間」では、子どもたちへの心理的な支援だけでなく、ハ・リーピンさんのように、子どもを震災で亡くしたおとなたちへの支援も行っています。リーピンさんは現在、ユニセフが支援するパートナー団体「中国女性連合」の代表を務めています。

「娘を失った最初の数ヵ月は、悲嘆に暮れていました。でも、今ここで働いて、毎日子どもたちと一緒にいることに喜びを感じています。子どもたちを見ていると、娘を見ているような気がするんです。」(リーピンさん)