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財団法人日本ユニセフ協会



ガザ人道支援 第6報
停戦実施 しかし人道支援に多くの課題

【2009年1月18日】

© UNICEF/NYHQ2009-0030/El Baba
停戦の前日の1月16日、窓から外をのぞくガザの女の子。

ユニセフの支援物資は準備が整い、停戦が宣言されたのを受けて、ガザ地区に運び入れられるのを待っています。

「とりあえず、なるべく多くの支援物資を運び入れるつもりです。それが私たちの優先事項です。」ユニセフ地域事務所のアブデル・ラーマン・ガンドール広報部長は話しました。

ユニセフは、衛生キット2,200セットを含むトラック6台分の緊急支援物資を境界付近で待機させています。月曜日(19日)には、ガザに入る予定です。これらの支援物資は、ガザ南部、中部へ出来る限り早く配布されます。

日常生活を取り戻すための努力
© UNICEF/NYHQ2009-0031/El Baba
ガザにある破損した商業ビルから物資を運びだそうとするパレスチナの子どもたち。

食糧、飲料水、子どもたちの体の健康を守るための医薬品などの救命物資を配る一方で、ユニセフは、ガザの子どもの心理的な影響と、3週間の暴力に晒されて溜まったストレスについても懸念しています。そのため、もうひとつの最優先事項は、日常生活を取り戻すための支援を実施することになります。

特に、学校が破壊されていることは、ガザの子どもたちにとって大きな痛手。ユニセフは、学校を再開するために、できる限り迅速に校舎を修復し、再建する予定です。

また、この数週間、暴力を目撃してきた子どもたちのために、カウンセラーと精神衛生の専門家チームを送る手配も整えています。

「多くの人たちが、ひどい、ひどいトラウマにかかっているのです」と、ガンドール広報部長。

不発弾の危険性

ガザでのもうひとつの懸念事項は、子どもたちにとって特に危険をもたらす不発弾の存在です。ユニセフは、この武力衝突の影響で、これ以上若い命を犠牲にしないで済むよう、ラジオ放送で不発弾の危険性を呼びかける広報番組をいくつか準備しました。

ガンドール広報部長は、ラジオ放送の目的を次のように説明しました。「紛争後、危険な状況の中で生活する家族たちに、どこに行くのが安全か、どうすれば地雷や不発弾だと分かるのかについて、注意を促すために作りました。」