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財団法人日本ユニセフ協会



ハイチ地震緊急・復興支援募金 第62報
首都に迫るコレラ感染

【2010年10月25日 ハイチ発】

© UNICEF/NYHQ2010-2156/Dormino
ハイチのアルティボニットにある医療センターの屋外でコレラの治療を受ける子ども。

ユニセフは、ハイチ保健省やパートナー団体と共に、首都ポルトープランス北側のアルティボニット県で拡がっているコレラ感染への対策を強化しています。

「この地域に備蓄しておいた支援物資を利用して、緊急支援活動は円滑に進められています。」アルティボニットで現地の活動を取りまとめているユニセフのフランク・カシャンド調整官はこう話しました。「しかしながら、コレラ感染の急速な広がりに対応するため、コミュニティや現地のパートナー団体に十分な支援を提供するためには、さらなる支援物資を調達する必要があります。」

ユニセフは、現在、すでにコレラの感染拡大が始まってしまったコミュニティへの支援を行っています。更なる感染の拡大を防ぐため、石けん、塩素剤、衛生キットといった物資を提供し、こうした支援物資の配布の際には、食事の前やトイレの後の石けんを使った手洗いといった適切な衛生習慣を伝える活動も行っています。

今回コレラが発生する以前から備蓄してあった支援物資に加え、ユニセフは、アルティボニット地域で水と衛生分野での支援活動を行っているパートナー団体に対し、おとな用の衛生キット2,500セット、浄水剤5万個、飲料水用携帯ポリタンク2,500個、経口補水塩36万袋を提供。また、1つのキットで重度のコレラ患者100人と400人の中度の患者の治療が可能な、下痢性疾患の治療用キット2セットを提供する準備を進めています。

© UNICEF/NYHQ2010-2158/Dormino
ハイチのアルティボニットにある医療センターで、コレラの治療を受ける男の子と、寄り添うお母さん。

首都のポルトープランスでは、ユニセフは、スペイン赤十字に5,000リットルの飲用水用携帯ポリタンクを提供。ハイチ政府水道局(DINEPA)には、浄水用の塩素剤500キロと石けん1万9,200個、浄水剤30万個を提供しました。DINEPAをはじめ水と衛生分野で活動する現地のパートナー団体は、ポルトープランスで、全ての飲料水の塩素消毒と、衛生習慣の普及促進活動の規模を拡大するべく、準備を進めています。

ユニセフは、他の国連機関や、フランスの国際NGOのACF等のパートナーと共に、ハイチ保健省とDINEPAを支援し、浄水剤、抗生剤、経口補水塩を含む医療品や水と衛生関係の支援物資を提供しています。

24日(日)、ハイチ保健省からの要請を受け、ユニセフは、増え続けるコレラ感染に効果的に対応できるよう、保健センターにコレラの感染者を他の疾患の患者から隔離できる体制を整えることを目的に、セント・マルクにあるベレッテとゴナイブ北部のコミュニティにある保健センターの対応能力の見直し作業を行い、各センターにコレラ対策に必要な資材などの支援物資を提供しました。

今週はじめから、アルティボニット地域の中心部で拡大していたコレラの感染。首都ポルトープランスの近郊でも、新たな感染者が確認されています。