財団法人日本ユニセフ協会




【新着情報:2004-1-14】


イラン南東部地震(第7報)

キャロル・ベラミー ユニセフ事務局長現地を視察

 1月10日より2日間にわたって、ユニセフ事務局長キャロル・べラミーがイラン地震の被災地を視察しました。ケルマンでは、孤児となった子どもたちが保護されているセンターなどを訪問しました。これらのセンターでは、子どもたちの親戚と連絡を取る努力が続けられています。

緊急支援最新情報

 地震から3週間が経過し、緊急の救助活動が終了したため、現場のボランティアなど人員が急激に減少しています。被災地では引き続き支援が必要な状況ですが、物資の運搬・配布などに必要な要員の確保が難しい状況が続いています。

水とトイレ

  • image イラン政府保健省環境部門からの緊急要請を受け、ユニセフは簡易トイレ2,000セットの調達作業を始めました。15日には、トイレ・衛生環境に関する合同会議が開かれ、保健省、ユニセフ、現地で活動するNGOが一同に会しました。ユニセフは、イラン政府とNGOとの調整役としてリーダーシップを取り、それぞれの活動内容の調整や衛生資材のニーズと今後の協力活動などについて話し合いました。
  • ユニセフは、今回の地震で20%の井戸と6基のポンプが破壊されたバム郊外の地域における今後必要な給水資材リストを作成中です。
子どもの保護
  • ユニセフは、教師や福祉省職員等への心理ケアトレーニング、孤児を受け入れた親族への支援など、イラン福祉省と共に支援を行なっています。1月9日には、ユニセフの専門家がトレーニング講師としてスクールカウンセラーなどを対象にした「学校における心理ケア」について研修を行ないました。また心理ケアの活動に必要なテント17セットを提供しました。

教育

  • 中学、高等学校の生徒を中心に、2,500名が学校に登録されました。今後は、小学生が学校に戻ってこれるよう、小学生をもつ家庭への働きかけが必要です。
  • 多くが怪我を負っているものの125名の小学校教師、110〜120名の中学校教師、70〜80名の高校教師が学校に戻ってきました。地震当初イラン政府は、バムの教師の復職は見込めないと考え、他県から教師を募っていました。しかしさまざまな心身に傷を負った子どもたちや家庭を支えるには、地元の教師はより重要な役割を担える存在であり、ユニセフは、これら地元教師に対する支援を進めるためイラン教育省と話し合いを続けています。
  • イラン教育省は、授業用のテント6〜7つを設置するのに十分な広さがある26ヶ所の校庭を選出しました。そのうち19ヶ所には、教室用のコンテナ(スチールの窓付き壁で覆われ、黒板、机、椅子が設置されている)かテントの設置が終了しています。