財団法人日本ユニセフ協会




ユニセフは、爆発で被害を受けた水道管を修復

ユニセフは、首都の主要な水道管のロケット砲による破壊後、
何万人ものバグダッド市民への水供給を回復させた

【バグダッド 2003年8月18日】
image1  昨日(8月17日)、バグダッドの主要な水道管が爆破され、30万人以上の住民への水の供給が途絶えましたが、ユニセフは、被害が起きてから24時間以内にこれを修復しました。

 「爆発によって、パイプラインの側面に直径1.5メートルほどの大きな穴があき、何万リットルもの水が噴き出し、道路にあふれました」ユニセフの水担当技術者のサイード・ハミード氏は述べます。「これにより、多くの住民がもっとも暑い時期に水を得られなくなり、迅速に水のサービスを復旧することが重要でした」

 ユニセフ職員と契約業者は、爆発に対応し、バグダッド市の行政担当者と調整をはじめました。

image2  修復をはじめるためには、イラクで最大規模の水処理施設を数時間止めなければなりませんでした。そして、その間、400万人が水を得られなくなります。

 「パイプラインのその部分だけを閉じることができてすぐに、施設を再稼動させました」とサイード氏は述べました。「しかし、まだ何万人もの人びとが水を得られずにいました」

 ユニセフの契約業者は、昨晩、夜間外出禁止令が出ている中、深夜23時まで修復作業に取り組み、今朝、その仕事を終えました。パイプラインに漏れがないか確認された後、18日午後13時45分に、水は通常通りに復旧しました。

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 ユニセフによるイラクへの緊急支援を求める発表を踏まえ、日本ユニセフ協会では、今後さらに必要とされるイラクの子どもたちへのユニセフの人道支援活動を支援するため、イラク緊急募金の受付を開始します。多くの皆様のご支援をお願い申し上げます。