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財団法人日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第26報
「災害時の母乳育児を応援します!」

【2011年4月6日 東京発】

被災地での母乳育児推進にあたり、ユニセフ東京事務所、母乳育児団体連絡協議会、災害時の母と子の育児支援共同特別委員会は本日、「安全で適切な乳幼児栄養を支援する声明*」と「災害時の乳幼児栄養に関する指針**」を共同で発表しました(下記参照)。赤ちゃんの栄養・母乳に関する相談を受け付ける無料ホットラインも近日中に立ち上がる予定です。

普段の生活ばかりでなく、災害時こそ母乳育児

© 日本ユニセフ協会/2011/k.shindo

今回のような災害において、母乳育児を継続したくてもストレスやショックで一時的に母乳の出がよくなくなることがあります。また、お母さんに十分な食べ物や水が行き渡らなかったり、授乳にプライバシーの確保が難しかったりという課題もあります。しかし、普段より頻繁に乳房を吸わせ続ければ、多くの場合回復します。また、お母さんと赤ちゃんに充分な支援と配慮があれば、母乳育児を続けることができるのです。

母乳には赤ちゃんが必要としている栄養と免疫が含まれているので、下痢や呼吸器感染症といった病気から赤ちゃんを守ります。また母子の肌が触れ合うことによる「心のケア」にもなります。赤ちゃんが欲しがる時にどんどん乳房を吸わせてください。おしっことウンチの量で母乳を十分に飲めていることが確認できれば、粉ミルクを足す必要はありません。

お母さんたちに応援を!

母乳育児を続けるお母さんと赤ちゃんは「災害弱者」であり、周囲の人たちの理解と支援が必要です(詳細は「災害時の乳幼児栄養に関する指針」を参照**)。

母乳育児を続けるお母さんたちに優先的に食べ物や水を供給してあげてください。
プライバシーを確保して、お母さんたちが安心して授乳できる環境を整えてあげてください。
お母さんと赤ちゃんが一緒に過ごせるように配慮してあげてください。

また粉ミルクを使用する場合は、容器を熱湯消毒するなど衛生的な環境を整えてください。哺乳瓶の人工乳首を清潔に保つのが難しいようであれば、使い捨て紙コップなどの代用品を使って飲ませてあげてください。

現在の支援物資到着状況

支援先
(県別)
支援物資 到着日 数量 寄贈企業 備考
宮城 3月19日 12,288本 VanaH(株) 2Lペットボトル
福島 3月22日 12,672本 VanaH(株) 2Lペットボトル
宮城 男児・女児用下着 3月22日 20万枚    
岩手 男児・女児用下着 3月23日 3万枚    
福島 3月23日 4680本 キリンMCダノンウォーターズ(株) 2Lペットボトル
宮城 子ども用靴 3月23日 10000足  
宮城 子ども用おむつ 3月24日 80パック P&G  
岩手 子ども用下着 3月24日 9700枚    
福島 3月24日 12,288本 VanaH(株) 2Lペットボトル
岩手 3月26日 1404足 アキレス(株)  
岩手 男児・女児用下着 3月27日 28,266枚    
岩手 長靴 3月27日 7462足    
岩手 お尻ふき 3月28日 1200個 P&G 赤ちゃん用
宮城 レクリエーションキット
「箱の中の幼稚園」
4月2日 各50   ユニセフ物資供給センターより調達
岩手 レクリエーションキット
「箱の中の幼稚園」
4月2日 各50   ユニセフ物資供給センターより調達

※一部支援物資については、各県の物資集積倉庫より他県の避難所または被災者に配布されている場合もございます。

2011年4月4日午前9時現在 (広報室まとめ)