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財団法人日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第124報
復興のかけ橋を!
ユニセフ親善大使「ベルリン・フィル」が、音楽のプレゼント

【2011年11月22日 宮城・仙台発】

2007年、指揮者サイモン・ラトル氏とともに、芸術団体としては初めて「ユニセフ親善大使」に任命されたベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、「TDKオーケストラコンサート2011」のため来日。本日(22日)の本公演を前に、管楽五重奏のメンバーが、21日(月)、仙台市内の被災地を訪問。子どもたちに音楽のプレゼントを届けました。

震災から8ヵ月を過ぎたにも関わらず、津波の衝撃で破壊された当時のままの姿で残る、仙台市若林区の荒浜小学校と、その周囲に残されたかつてあったはずの住宅の基礎。被災地を訪れたベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の5人は、予想を凌ぐ被害のスケールに声を失っていました。

次の世代へ復興のかけ橋を

震災当日、2500人を超える方々の避難所となった仙台市内の榴岡小学校体育館で開催されたミニコンサートには、同校の全校生徒550名の他、津波で校舎1Fが浸水被害を受けた、市立岡田小学校の生徒約200名も参加。世界最高峰の音楽のプレゼントを楽しみました。

児童・生徒を代表して、榴岡小学校の長井柚香さんが演奏会への感謝の意を述べました。「ベルリン・フィルのみなさまが東日本大震災のあと、様々な場で日本への追悼の意をささげてくださったことを嬉しく思いました。こんなに有名な楽団の方々が力を貸してくださったからには、被災地にいる私たちはしっかりと次の世代へ復興のかけ橋を作らなくてはならないと思います。今日のこの時間を大切にし、海外にいらっしゃる、名前も顔も知らない人たちの応援を胸に、これからも生活していきたいと思います。今日は本当にありがとうございます。」

また、宮城県知事夫人が、知事代理として祝辞を述べました。「大震災から8ヵ月が過ぎましたが、復旧・復興への道のりは平坦なものではなく、むしろ高く険しいものと考えております。こうした中、今日の素晴らしい演奏が、被災された皆様の心の糧となり、復興に向けて立ち上がろうとしている県民に一層の元気を与えてくれることを、心から願っております。」

 

写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会/2011/Mariko Miura

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