HOME > 世界の子どもたち > 緊急支援情報 > 東日本大震災緊急募金
日本ユニセフ協会
 



東日本大震災復興支援 第201報
宮城県南三陸町の子どもたちの遊び場に夜間照明施設が完成

【2013年7月31日 南三陸発】

© 日本ユニセフ協会
贈呈式には、地元のスポーツ少年団の子どもたちも参加。多くの方たちに見守られる中、またひとつ、皆様のご支援が地域の方々、子どもたちにとってよりよい町へと繋いでくださりました。

日本ユニセフ協会は、東日本大震災支援活動の一環として、子どもたちが楽しく安心して生活できる街が復興されるよう、岩手、宮城、福島各県被災地自治体の取り組みの支援を続けています。

宮城県南三陸町でも、震災発生直後の緊急支援活動を皮切りに、幼児保育・教育や保健センター活動の再開・施設の再建支援のほか、子どもたちが安心して安全に遊べる場所が非常に限られている状況に対し、国内専門家団体などとも共同して学童保育支援なども続けてまいりました。こうした中、もともと町内で盛んだった野球やサッカーなどのスポーツの場も子どもたちのために確保したいとの同町の要請を受け、日本ユニセフ協会は、町立志津川小学校の屋外運動場に夜間照明施設を贈呈することを決定いたしました。

© 日本ユニセフ協会
夜間照明の中で練習試合をする子どもたち。日没後の練習も、送迎を担う親の負担の軽減も、この夜間照明が叶えてくれたものは計り知れません。

6月26日に始まった施設の設置工事は、予定通り約一月で完了。7月31日、町長はじめ南三陸町関係者のみなさまやスポーツ少年団の子どもたち、そして、本施設の設置に向けて南三陸町を動かしたお父さんやお母さん方など100名程の方々が参加して、施設贈呈式が開催されました。

志津川地区のスポーツ少年団の子どもたちは、かつて、夜間照明を備えた「松原グランド」で、放課後も練習を重ねてきました。しかし、同グランドは津波で流出。多くの学校の校庭も仮設住宅となってしまったため、子どもたちは、遠くのグラウンドまで通わなければならない状況が続いていました。送迎するお父さんやお母さん方の負担もばかにならず、中には退団を余儀なくされたり、入団を諦めた子どもたちもいらっしゃったとのことでした。

みなさまのご支援が、スポーツ少年団の活動はもとより、子どもたちはじめ地域の方々の生活を、また一歩前に進めてくださいました。

pdf緊急・復興支援活動 2年レポートはこちらから[7.2MB] »