HOME > 世界の子どもたち > 緊急支援情報 > パレスチナ情報 2006/7/11
財団法人日本ユニセフ協会



ガザ地区:子どもの犠牲者は増えるばかり

【2006年7月27日】

© UNICEF/HQ06-1099/Jadallah
攻撃で破壊された家の前にたたずむ3歳と5歳の男の子

イスラエルとヒズボラの武力衝突が続く中、パレスチナ自治区のガザ地区でも、第二の戦闘が続いています。2006年1月以来、戦闘により63人の子どもが亡くなりました。7月だけでも、35人の子どもが死亡しました。子どもたちや家族は、安全な水や電気もないまま、家にとじこもるしかありません。続く戦闘は、子ども達を精神的にも苦しめています。

襲撃、通行止め、電力・燃料・水不足などのため、ガザ地区の公共サービス、民間部門、家庭のすべてが大混乱をきたしています。保健分野では、ワクチンや薬を安全に保管・輸送したり、保健センターを運営するために必要な燃料や電力の安定供給を受けていません。電力や燃料の不足は、水と衛生に影響します。それは、家庭への水供給が配給制だからです。下水処理やごみ処理も正常に機能していません。たまったゴミや下水道氾濫による公衆衛生への影響が懸念されています。

貧困の増加も新たな課題です。すでにガザ地区住民の70%が、支援無しでは日々の食事をまかなうことができません。保健、教育、社会部門に携わる人達も含めた公務員への給料は、5ヶ月間支払われていません。

ユニセフの活動

ユニセフは現場で、保健、栄養、水と衛生、子どもの保護等の分野で以下のような緊急支援活動を実施/計画しています。

  • 新種のインフルエンザワクチンを含む、様々なワクチンの子ども達への提供
  • ワクチンを適切な温度で保管するための発電機5台の提供
  • 120万米ドル相当の基礎医薬品等を400ヶ所の診療所へ提供
  • 新生児用衛生キット650キットと、家庭用衛生キット300キットの提供
水と衛生
© UNICEF/HQ06-1095/Jadallah
水を手に入れにきた子どもたち
  • 家庭用水キット566キットの配布(1キットで10世帯分)
  • 給水タンク13台(1台で5000リットル分)を提供(タンクはトラックに設置)
  • ガザ地区内の主要施設や被災地域へ井戸4−5基の設置・修復
  • 自治体や保健省のための、水質検査キット25個の調達
教育
  • レクリエーションとスクール・イン・ア・ボックス888セット、スポーツ用品キット45セットの提供
  • 文房具、算数と科学キットの入った通学かばん5万袋(200校分)と、補習用ワークシート教材5万枚の提供
  • 新学期までに教師1,000人を研修
  • 子ども達4,000人を対象とした夏季レクリエーション活動
子どもの保護
© UNICEF/HQ06-1102/Jadallah
家の中で遊ぶ子ども(ガザ北部)
  • 家から出られない時のための、室内レクリエーション・キット112キットの配布
  • 子ども3,000人や養育者2,000人への、グループ・カウンセリングや家庭訪問/個人カウンセリングの実施
  • 2万5,000人の子ども達が、様々な活動に参加してストレス発散できるような、サマー・フェスティバルの計画
  • 学校へ通う子ども達の両親2,000組を対象とした、紛争下で子どもを守るための研修の計画
  • パレスチナ赤十字協会との協力による、子ども達2万5,000人を対象とした、地雷教育キャンペーンの実施(2006年4月時点で、危険性の高い地域の子ども達800人には実施すみ)
青年期の若者
  • 6つのユースクラブと、2つの青少年に優しい学習スペースの創設
  • 地域の回復力強化と、青年の団結を可能にするための、さらに500のレクリエーション・キットの調達
  • 専門家の指示の下、紛争による心理的・身体的な影響を受けた青年を応援する、訓練された大学生チームへの支援