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財団法人日本ユニセフ協会





スーダン: ユニセフ 約24億1500万円の緊急支援を国際社会に要請

【2009年3月14日 スーダン発】

© UNICEF/NYHQ2006-2159/Cranston
スーダン西部エル・ジェニーナ郊外のアル・リヤド避難民キャンプにあるユニセフが支援したトイレの前に立つ男の子(2006年撮影)。

ユニセフは、現在も国内で活動を続けるNGOなどとともに、人々の生命線となっていた国外退去を強いられたNGOが担っていた役割を補完すべく全力をあげています。

スーダンの人々が食料不足に直面すると予想される4月が近づく中、今回のNGOの国外退去により保健・栄養支援活動や食糧支援が一部中断されているため、ただでさえ栄養不良にある子どもたちの状態がさらに悪化すること、また、そうした子どもたちが、必要な栄養や保健の支援を受けられない状況になることが懸念されています。

例年、雨季となり洪水に見舞われるのは5月から。これに備えて行われる、コレラや急性の水様性下痢性疾患の流行を最小限に抑えるための予防活動も、今回のNGOの国外退去により、非常に難しくなるものと見られています。ユニセフは、こうした基本的な支援が必要とされる全ての場所で実施できるよう努力を続けていますが、国外退去を命じられたNGOによって提供されていたすべての支援を代行するための資金も人員も足りない状況です。

© UNICEF/NYHQ2006-2175/Georgina Cranston
スーダン西部エル・ジェニーナ郊外のアル・リヤド避難民キャンプでの生活を強いられている12歳未満の4人の子どもを持つ母親(2006年撮影)。

こうした影響を最も大きく受けるのは、長年続く人道危機によって、これまでに270万人が住む場所を追われているダルフール地域であると見込まれています。今回のNGOの国外退去により、150万人もの人々の生命線が途絶えてしまうことが懸念されています。

ユニセフは、スーダンにおける2009年1年間の活動資金として、1億4,853万1,197米ドル(約155億9,600万円)の支援を国際社会に求めていますが、これまでにユニセフに寄せられた支援は、そのうちのわずか6パーセントに当たる945万3202米ドル(約9億9,260万円)に過ぎません。ユニセフ・スーダン事務所は、子どもと女性の緊急のニーズに応えるため、当面(3ヵ月)の資金活動として、2,300万米ドル(約24億1,500万円)の支援を緊急に求めています。

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◇ 募金のお願い ◇

日本ユニセフ協会では、スーダンをはじめ人道危機に対するユニセフの支援活動を支援するための募金を 下記の口座にて受け付けています。皆様のご協力をお願い申し上げます。