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財団法人日本ユニセフ協会



東ティモール:ユニセフ職員への集団暴行事件に関する声明

【2006年7月22日、東ティモール・ディリ発】

2006年7月21日金曜日、スリク・マス地域の避難民キャンプで飲料水の供給と衛生環境の維持・改善支援活動中のユニセフ契約職員が、暴行の被害に遭いました。

鉈(なた)で襲われたユニセフ職員は、左ひじに深い傷を負った上、顔や体に打撲や切り傷を負いました。大人や若者のみならず、12才くらいの子どもも、鉈等の凶器を手にユニセフ職員を襲いました。

ユニセフは、この非情な行為を強く非難するとともに、子どもを巻き込んだ暴力行為に対しても強い非難の声を上げています。ユニセフは、(ここのところ東ティモールで頻発している)政治的な抗議行動や器物損壊、そして武器が使用される場面で子どもたちの権利が侵害されていないか、重大な関心を持って見守ってきました。

ユニセフは、「子どもの保護」の分野で一緒に活動するNGOと力を合わせ、保護者に対し、子どもたちの行動を監督するとともに、子どもたちが第三者によって避難民キャンプの外に連れて行かれないように注意するよう、呼びかけています。最も感受性が強い時期にある子どもたちへのケアと彼らの成長に対して最終的に責任を負うのは、彼らの親や家族にほかなりません。暴力行為に加わるか加わらないか。それは子どもたちの、将来にわたる人間形成を大きく左右する問題なのです。

子どもは、自分が見たものから学びます。大人が責任を持って行動しなければ、彼らが犯す暴力行為は将来的に再生産されることになります。ユニセフはすべての子どもたちの保護と権利の擁護を訴えています。東ティモールは2002年に「子どもの権利条約」を批准しています。

子どもの権利条約の第13条と第15条では、子どもは「表現の自由、平和的な集会・結社の自由」についての権利があるとしています。しかし、これらの権利は、同時に他者の権利や信用への尊重を伴い、そして国の安全や公の秩序の確保を脅かすものであってはならないのです。同条約の第36条は、「国は、子どもの幸福を侵害するあらゆる形態の搾取から子どもを保護しなければならない」としています。