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財団法人日本ユニセフ協会
 



フィリピン台風緊急募金 第24報
デイビッド・ベッカム ユニセフ親善大使
タクロバンの子どもたちを訪問

【2014年2月13日 フィリピン・タクロバン発】

© UNICEF/ Per-Anders Pettersson
タクロバンに設置されたユニセフの「子どもにやさしい空間」で、台風の被害にあった子どもたちと一緒に作ったバレンタイン・カードを見せるベッカム大使。

2005年にユニセフ親善大使に任命されたサッカー界のスーパースター、デイビッド・ベッカム氏が、台風30号で甚大な被害をうけたフィリピンのタクロバンを訪問しました。

ベッカム大使は、タクロバンの主要な避難拠点のひとつである「子どもにやさしい空間」など、台風の被害にあった子どもたちのためにユニセフが展開している緊急支援活動を視察しました。

「ここタクロバンを訪問し、台風によって大きな被害にあいながらも、エネルギーに満ち溢れるフィリピンの人たちの姿を見ることができて、本当に光栄です。およそ600万人の子どもたちが台風で被災し、その多くが大切な人を失っています」と、ベッカム大使は語ります。

「まだ周辺に瓦礫が散乱しているなかでも、子どもたちが日常を取り戻しつつある状況を目の当たりにし、ユニセフの親善大使としてとても感激しています。世界中から寄せられた支援が、ここフィリピンの子どもたちと家族にどれだけ大きく貢献しているか、そして、そのあたたかい支援にフィリピンの人たちがどれほど感謝しているかを、支援してくださる世界中の人々に伝えたいと思います」

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© UNICEF/ Per-Anders Pettersson
ユニセフの「子どもにやさしい空間」に遊びに来ていた赤ちゃんに、手をぎゅっと握られるベッカムユニセフ親善大使。

台風30号がフィリピンに上陸した昨年11月8日から、今月17日で100日目を迎えます。災害発生直後からユニセフは、被災地への職員の応援派遣、緊急支援物資の提供と運搬、親と離ればなれになった子どもの保護、はしかとポリオの予防接種、避難所への簡易トイレの設置などの緊急支援を実施。現在は、長期の復興支援として、教育や保健、栄養、水と衛生、子どもの保護分野での支援に加え、国と地域の災害リスク対応とマネージメント計画の立案など、国や地域機関の能力強化のための支援が行われます。

日本ユニセフ協会は、台風30号による被害発生後の昨年11月11日から、ユニセフ『フィリピン台風緊急募金』の受付を開始しました。個人、企業、団体、学校を通じて、これまでに9億540万3,808円の募金が寄せられました(2013年2月7日集計時点)。このうちの5億3,000万円と臨時拠出積立金1億円とあわせた計6億3,000万円が、すでにユニセフ本部に拠出されており、引き続き、拠出手続きをすすめています。皆様のあたたかいご協力に心より感謝申し上げます。