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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

フィリピン台風被害に、ユニセフ緊急アピールを呼びかけ

ジュネーブ/マニラ
2004年12月7日

相次いで上陸した熱帯低気圧と台風により甚大な被害を受けたフィリピンの子どもと家族を支援するために、ユニセフ(国連児童基金)は72万米ドルの支援を要請する緊急支援アピールを発表しました。日本ユニセフ協会では、本件を対象にした緊急募金の受け付けを現時点では行っておりませんが、現地の現況とユニセフが実施している支援についてここにお知らせいたします。

概況

フィリピンは11月下旬から12月2日にかけて、台風「ビオレタ」、熱帯低気圧「ウイニー」、そして超大型台風「ヨヨン」(台風27号)にたて続けに襲われました。これらの台風と熱帯低気圧により、洪水や地すべりが発生。およそ1,000人の人々が死亡または行方不明になるなど、大きな被害が発生しました。しかし救助活動も、道路が寸断され、風速毎秒50〜60メートルに達する台風ヨヨンのために空路・水路を断たれた状態でした。

フィリピン国家災害調整評議会の推定によると、フィリピン全土で6万8,000世帯以上が一連の自然災害の被害を受けています。アウロラでは8,135世帯(全世帯の23%)が被災。そのうち、少なくとも2,300世帯が住む家を失っています。北カマリネスでは4,500世帯以上が避難所に避難。避難所の収容能力が追いつかず、この他にもさらに100世帯が避難場所を求めています。

被災者が最も緊急に必要としているのは水、食糧、そして医薬品です。学校や小規模のホテルなどの避難所には多数の被災者が押し寄せ、病気の流行が懸念されています。最も被害の大きかった地域では水と電気の供給がストップしたままです。家屋やデイケア・センター、保健センターも破壊されました。

ユニセフが支援活動を行っている地域の中では特に、アウロラ、北カマリネス、マウンテン・プロビンス、イサベラ州、そしてマニラ、パサイ、ケソンの各市が被害を受けています。交通・通信機関がマヒしているため、これらの地域の子どもたちの正確な状況はまだ把握できていません。

ユニセフの対応

こうした事態を受け、ユニセフはまず家庭用品や麺類、イワシ、基礎医薬品やビタミン剤など、10万米ドル相当の緊急支援をアウロラ、北カマリネス州に提供しました。家庭用品には水を入れる容器、調理道具、お皿、寝具、蚊帳、衣料品などが含まれています。ユニセフは近日中にこの他の被災地域にも緊急支援物資を送り届ける予定です。

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