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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、ロレスタン州の被災地の子どもたちに人道支援

【2006年4月3日 テヘラン発(午後9時08分)】

ユニセフのイラン事務所は、3月30日から3月31日未明に起きたロレスタン州での地震の被災地の子どもやその家族に向けて、毛布1万枚、テント300張を送ることを決定。すでにテント、そして少なくとも2,000枚の毛布を含む支援物資の一部がボルーシェルド市に今夜到着する予定となっており、到着次第配られることになっています。残りの支援物資も引き続き到着する予定です。

これらの物資は、家を失ってしまい支援を要している1万世帯に配られますが、このなかには子どもも多く含まれています。被災者たちの多くは、被害を受けた家に帰るのを恐れ、冷たい雨や寒さにも関わらず、空き地で避難生活をしています。

「子どもたちはすでに幾晩も、この寒さの中で過ごしており、呼吸器疾患にかかる可能性が高くなっています」と語るのはユニセフのイラン事務所の代表クリスチャン・サァラザール・ヴォルクマンです。ヴォルクマン代表は本日遅くにブラジャードに入る予定になっています。「ユニセフはすぐに10万米ドルの資金を投入することを決定しました。災害危機の中では一番弱い存在である子どもたちの命と健康をまもるためです」ユニセフからの支援物資はイラン政府、ならびにイラン赤新月社がすでに配っているテント、毛布、食料品、そのほかの支援物資に加えられ、被災者の救援に役立てられることになります。

被災地域の学校のほとんどは崩壊したか、あるいは大きな被害を受けたために、さらなる通告があるまでは休校となることが決定された、と地域の役人たちは語っています。ユニセフは2日以内に専門チームを派遣し、被災した子どもたちの教育面、心理面での支援ニーズを把握することになっています。調査結果にもとづいて、臨時の教育施設を設置するための物資、教育資材、玩具などの支援がイラン当局に提供される予定です。

このほか、ユニセフは、イランの州社会福祉局とも、被災地の村々に子どもセンターを設置することで合意。これにより、子どもたちは、地震からの復興の間も、安全な場所で遊び、学ぶことができ、また、今回の地震で受けた心理的なストレスやトラウマを克服することができるようになります。

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