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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

スリランカ:「子ども買春ツアー」にNO!

【2006年6月18日 コロンボ発】

©UNICEF Sri Lanka/ 2004/Nadaraja

スリランカ政府観光局は、ユニセフの支援のもと、子ども買春ツアー撲滅に向けた行動計画を実行に移しました。

スリランカの子どもたちへの商業的性的搾取(子ども買春)を防ぐための2年間の行動計画が、18日、実行に移されました。正確な数字は把握できていませんが、毎年何千人ものスリランカの子どもたちが買春の世界に引きずりこまれています。その大多数は少年です。このような子どもたちは、スリランカの大人のみならず、外国からの観光客にも搾取されているのです。

今回スタートしたキャンペーンは、観光客、子ども、ホテル従業員、ジャーナリスト、コミュニティーの指導者に、子ども買春を絶対に容認しないという方針を徹底させることを目的にしています。テレビ、ラジオ、新聞によるマスメディア・キャンペーンに加え、機内誌、ビデオ、掲示板、ポスター、車のステッカー、ちらし等、様々な方法でメッセージを観光客に伝えています。 現在、スリランカでは、子どもを対象にした買春行為は犯罪とみなされ、違反者には5年から20年の懲役が課せられます。

スリランカ政府観光局長のウダヤ・ナナヤッカラ氏は、「旅行や観光における子ども買春行為は、世界的に容認できない状況にあり、警戒すべきレベルに達しています。子ども買春に従事させられている子どもの多くは、旅行業界の関係者によって、その存在が無視され、否定されています。私は、旅行業界の協力によって、スリランカの子どもへの性的虐待を止めることができると確信しています。」と、述べています。

国際労働機関(ILO)は、世界で180万人の子どもたちが、何十億ドルともいわれる子ども買春ツアー等の商業的性産業によって搾取されていると推測しています。スリランカで最も弱い立場にある子どもたちは、貧しく、家族を失うなどしてコミュニティーから排斥された子どもたちです。子どもたちはお金や服、ペン、お菓子、食糧、海外旅行等により売春に誘われます。

スリランカを訪れる観光客は、年々増加しており、昨年の54万9千人から今年は60万人、2010年までに100万人に達する予定です。

ユニセフの上級事業調整官ヤスミン・アリ・ハックは、「性的虐待の犠牲となった子どもは、心にも身体にも、一生残る深刻な傷を負います。スリランカは子ども買春ツアーと闘う国家行動計画を持った南アジアで最初の国として、この地域で他の国を指導する良い手本になると思います。」と、スリランカ政府観光局のこの価値のあるイニシアティブを賞賛しています。

この行動計画は、ユニセフの財政的、技術的支援を受けてスリランカ政府観光局が実行しています。

日本ユニセフ協会などの呼びかけに応え、
日本の旅行業者もアクションを起こしています!

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