メニューをスキップ
財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

スリランカ:8月14日の「空爆」について

【2006年8月15日、コロンボ/ニューヨーク/ジュネーブ発】

8月14日月曜日(現地時間)、ムライティブ県バリプナム(Vallepuram)に対して行われた空爆により、何十人もの女子生徒が殺され、負傷者も100人以上に及んでいると伝えられています。スリランカ各地で戦闘行為が頻発する傾向にあり、ユニセフは、今回の事件をその深刻な結果と捉えています。

ユニセフ事務局長アン・べネマンは、次のように訴えます。「何の罪も無い少女たちが、また紛争の犠牲者となりました。我々は、紛争に関わる全ての勢力に対し、国際人道法を遵守するよう要求します。子どもたちが安心して生活できる場所を確保し、勉強する場所や遊ぶ場所も守られなければなりません」

今回の空爆で破壊された建物には、当時、近隣のムライティブ 県とキリノッチ県の学校から、2日間の応急手当の研修に参加していた15歳から18歳の少女たちが宿泊中。少なくとも40人が死亡、100人あまりが負傷し、その多くは重症であると伝えられています。

近隣のユニセフ現地事務所スタッフは、空爆直後、被災地を訪問。医療活動に必要な燃料等を地元の病院に提供する一方、負傷者や遺族へのカウンセリング支援を始めるため、被害状況の把握作業を進めています。


スリランカでは、ここ数週間に、国内各地で戦闘が激化。既に何万人もの子どもたちが生まれ育った家を追われました。今回の事件は、こうした状況の中で起こったのです。多くの子どもたちが傷を負っています。家族を失っています。銃声・砲声・爆発音の真っ只中で、とどまることを知らない暴力に対する恐れを抱きながらの毎日を強いられているのです。

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る