メニューをスキップ
財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

アフガニスタン:ポリオ撲滅への努力が前進

【2007年4月25日 カブール/ニューヨーク発】

アフガニスタンは国内でのポリオ撲滅に向けた努力を続けている。2007年4月22〜24日には全国規模のキャンペーンが実施され、およそ730万人の子どもが予防接種を受け、アフガニスタンそして世界はポリオ撲滅へまた一歩近づいている。

まだポリオが残っている国は世界に4カ国あり、アフガニスタンはそのひとつである。患者の多くはアフガニスタン南部、とくにカンダハル(16例)、ヘルマンド(6例)、ウルズガン(4例)、ザブール(1例)の4州が中心である。

「アフガニスタンからポリオをなくすことは可能だ。とくに南部では治安の問題があるが、すべての子どもたちに予防接種を行う決意だ」 ユニセフ・アフガニスタン事務所長キャサリン・ムベンゲ氏はこう語った。

キャンペーンは大規模に行われ、4月の全国予防接種デーに携わった人員は45,000人以上にのぼった。これらの人々が個別訪問によって5歳未満の子どもすべてに予防接種を実施した。ユニセフ、WHO(世界保健機関)、NGOなどの支援を受けアフガニスタン公衆衛生省が実施した今回のキャンペーンでは、パキスタンとイランの国境地帯の子どもや、帰還民・遊牧民など定住していない子どもにも予防接種が実施された。

予防接種チームは国境線沿いのいくつかの地点に常駐し、1年を通じていつでも5歳未満児に予防接種ができる態勢をとっている。

「近隣諸国との間を行き来している子どもたちに予防接種をしなければ、アフガニスタンからポリオを撲滅するという目標は達成できない。またその結果、苦しむのは子どもたちだ」とムベンゲ氏。

ユニセフは予防接種キャンペーンのほかにも、パートナーのNGOを通じ、南部でコミュニティに根ざした社会動員ネットワークを支援している。コミュニティに影響力を持つ人々(宗教的リーダー、村の長老、教師、地域のヘルスワーカー)が動員され、地元で予防接種の恩恵について人々に知らせたり、新生児への予防接種の安全性について情報を提供するなどの活動を行っている。

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る