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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

103人のチャドの子どもたち、家族のもとへ

【2008年3月18日 ンジャメナ発】

フランスのNGO、“ゾエの箱舟(Zoe’s Ark)”がチャドからフランスに子どもたちを連れ出そうという試みに失敗して4ヶ月半が経過し、103人の子どもたちの帰還が始まった。2007年10月26日以来、ユニセフと社会行動省がチャド東部のアベシェ孤児院で子どもたちを保護してきたが、男児81人・女児22人のうち83人がすでにそこを出発した。

83人はアドレ地方出身の子どもたちで、1台のバスと2台の四輪駆動車に分乗し、175km離れたスーダン国境近くの町、アドレを目指した。故郷では家族がかれらの帰りを待っていた。子どもにはそれぞれマットレス、蚊帳、自転車、衣類を入れる袋、玩具などが支給された。4ヶ月以上も離れ離れになっていた親子にとって、子どもたちの帰還は大きな喜びの瞬間だった。

3月21日、第2陣となる13人がワジ・フィラ地方に帰還するため、アベシェを出発する予定である。親が確認された6人の子どもたちも、まもなく帰路につく。

ユニセフ・チャド事務所長マリアム・クリバリー・ヌジャイは次のように述べた。「ユニセフは今回の帰還と、子どもたちが通常の生活に戻ることができるという事実をきわめて喜ばしく思っている。しかし、我々にとってこれで終わりということではない。これらの子どもたちを今後もしっかりと見守り、我々を必要としている域内の何百万人という子どもたちを支援するため、パートナーと協力して活動する。」

ケア・ドバイ事務所、スペイン、日本およびフランス各国のユニセフ国内委員会の支援のおかげで、これら103人の故郷の村々に住む約5,000人の子どもたちが、栄養、水と衛生施設、教育と保護などの支援を含む複数のプログラムの恩恵を受けることになる。もっとも不利益を被っている家庭への支援も計画され、支援を一番必要としている家庭を対象に所得獲得法を手助けする必要がある。

ユニセフとパートナー機関・団体は特に教育に力を注ぎ、学校のインフラの復旧や教材の配布をすみやかに実施することにしている。

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