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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、ミャンマーで物資の配給を準備中

【2008年5月6日 ニューヨーク発】

ユニセフの専門およびオペレーションのスタッフ約130人は今日(6日)も、サイクロン「ナルギス」の被災地にむけて移動を続けており、子どもや女性に対する最大の脅威を確認しつつ、切望されている物資の配給を実施している。

ユニセフのアン・ベネマン事務局長は次のように述べた。「一刻も早い対応がもっとも重要だ。ユニセフはすでに緊急物資を前もって配置しており、国内のスタッフができるだけ早くそれらを分配しているところである。さらに多くのスタッフと物資も到着する予定である。現在のような状況下では、子どもが病気や飢餓の犠牲になりやすいため、かれらの生存を手助けすることが緊急に必要である。」

災害が発生すると、清潔な飲料水が利用できないことや衛生施設(トイレ)の不備、避難所が十分にないこと、栄養状態が悪いことなどがとくに子どもにとって大きなリスクとなる。下痢の発生リスクが増大すると、子どもたちがこの影響をもっとも受けやすい。洪水は蚊の繁殖の原因となり、マラリアやデング熱の大流行を引き起こす可能性もある(これらの病気はミャンマーに存在している)。ユニセフの水と衛生施設の専門家は、電力供給や下水の機能停止によって、コレラや赤痢などの感染症や水が媒介となる病気の発生も懸念している。

ユニセフがすでに配備し、現在分配している緊急物資には、15万5000人分の医薬品を含む家庭用保健キット、浄水用の溶液、経口補水塩、防水シート、ユニセフ家族キット(調理器具・洗濯用具・バケツなど)、漂白用ドラム缶などが含まれている。

別の優先課題としては、避難所にいる人々を対象とした男女別の安全なトイレの提供が挙げられる。さらにユニセフは、孤児となったり親とはぐれたりした子どもたちのことを懸念しており、パートナー機関・団体や政府と協力してかれらの保護を実施しているところである。

女性と子どもはミャンマー人口の6割以上を占め、かれらがきわめて深刻な被害を受けていると推定される。このような自然災害に子どもたちは無防備であり、災害発生後の危険にさらされやすい。

ユニセフは1950年からミャンマーで活動しており、9つの地域事務所と最大都市ヤンゴンに本部を持っている。

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