メニューをスキップ
財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、ギニアビサウでコレラ流行の防止を支援

【2008年8月15日 ギニアビサウ発】

ユニセフはギニアビサウ保健省へコレラ流行を防ぐための支援を行っている。コレラの感染はギニアビサウ国内で急速に拡大し、とくに首都ビサウと南部のキナラ州、西部のビオンボ州で感染者が増加している。

5月中旬に感染が始まって以来、ユニセフはこれまでに75万米ドルの資金を投じ、国内外の専門家と協力して、特に緊急援助、水と衛生、社会的コミュニケーション、公衆衛生、調達の分野での支援を実施してきた。

ユニセフ・ギニアビサウ事務所のシルヴィア・ルチアニ代表はこう述べている。「事態は深刻であり、すべての関係者の緊急かつ多大な協力が必要である。我々は、緊急資金と支援物資を人命救助と感染阻止のために迅速かつ効果的に利用できるよう、いっそうの努力をしなければならない。」

保健省の調べでは、8月14日現在で2,018人がコレラに感染し、うち41人が死亡した。

この死に至る病気と闘うユニセフの支援活動は、ギニアビサウ国家のコレラ感染に対する活動の一環として行なわれている。保健省のリーダーシップのもとで活動する多くのパートナー団体・機関のひとつとして、ユニセフは首都ビサウの水道と主な感染地域の伝統的な井戸の消毒、人間の排泄物により汚染される可能性がある場所の管理、衛生用備品の分配(石鹸、漂白剤、バケツなど)、広く人々に予防のためのメッセージを伝達するパンフレットの作成や配布、また研修などの支援を行っている。

情報伝達のための教材は、この病気と闘うためにきわめて重要なツールのひとつである。ユニセフはコレラとその感染拡大について人々の認識状況をよりよく理解し、どのように広がったのかを把握するため、緊急の査定を実施した。その結果に基き、ユニセフは病気の予防と適正な衛生慣行を強化するためのメッセージを作成、配布することを支援している。これらのメッセージは、宗教的および伝統的リーダーの手助けによって広められ、ユニセフはギニアビサウの人々に、コレラ予防に必要な衛生慣行を尊重するよう訴えている。

感染に対する現在の対応に加え、ユニセフはこのような感染の危機が再び起こらないようにするための長期的な国家戦略を発展させることが重要だと強調している。

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る