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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ハリケーンで被災した子どもたちのための緊急支援が急務

【2008年9月22日 ポルトープランス発】

4つのハリケーンに連続して襲われたハイチの子どもたちのための救命緊急支援が求められている。ハイチ政府によると、全国で推定30万人の子どもが支援を必要としている。

ユニセフ親善大使の女優ミア・ファローは、荒廃したゴナイーヴの町を訪問し、雨で家や家畜を失った人々と言葉を交わした。「人々は食糧や飲料水を求めていた。私が話をした子どもたちやその家族は飢えや喉の渇きを訴えた。」彼女は、町にある3ヵ所の避難所を訪問し、教会で避難生活をしていた家族と話した後にこのように語った。「被災者は国際社会からのより多くの支援をすぐにも必要としている。」

9月10日、国際機関は協同で1億700万米ドルの資金要請を発表した(そのうちユニセフは600万米ドルを要請している)。今日までに集まった資金は、全体のわずか3%余である。ユニセフはすでに12万リットルの飲料水と浄水タブレット、衛生キット、毛布、治療用ミルク、高エネルギー補充食品、その他の救援物資を提供してきた。

カナダのユニセフ国内委員会ナイジェル・フィッシャー代表は、次のように述べている。「ゴナイーヴの荒廃を見て、私はアチェの津波を思い出した。今回違っている点はどこも大量の泥に埋まっていることであり、人々がそれを除去するのは大変な作業になるだろう。」

救援活動は災害後の復興活動へと向けられつつあるが、緊急の人道的ニーズにまだ十分対応できているとはいえない。地すべりや橋の崩壊などにより、全国で道路によるアクセスができない状態である。支援物資の発送は、コストの高い航路または空路に頼っている。

400校以上の学校が今回の自然災害で被害を受け、さらに多くの学校が避難所として使われている。10月6日には子どもたちが学校に戻る予定になっているため、ユニセフは、避難した人々が帰宅できるような環境を整え学校を空けることができるような支援を予定している。ユニセフは教育省と緊密に連携し、子どもたちが予定どおり学校に戻れるよう活動する予定である。

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