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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ
ジンバブエの緊急事態に対応するため1750万米ドルを要請

【2008年12月12日 ハラレ発】

ユニセフは、コレラの猛威と社会サービスの破綻のなかで苦悩しているジンバブエの現状にかんがみ行われる、120日間の緊急対応対策を実施するため1750万米ドルの緊急資金援助を要請した。

今回のアピールで集められた資金により、ユニセフはコレラ対策活動の拡大、教師たちが職場に戻るための報酬の提供、病院のための基本的な医薬品調達、そして何よりも重要な、社会サービスを再び軌道に乗せるための物資や備品の提供などを実施することができる。

ユニセフ・ジンバブエ事務所のローランド・モナッシュ臨時代表はこう述べた。「ジンバブエは緊急事態にあり、我々の対応もそれに応じたものでなければならない。支援の規模を拡大し、かつ緊急に行なう必要がある。そのため我々には資金が必要である。ジンバブエの深刻な危機は、食糧難の増大やHIV/エイズ感染の拡大のなかで起きており、過去20年間でもっとも深刻に子どもの生存と発達を脅かしている。」

教育および保健分野での人的資源の不足で拍車がかかった今回のサービス提供の危機は、ジンバブエ全土で過去2カ月間に女性と子どもをとりまく状況を悪化させた。その結果、学校の出席率は20%にまで落ち、主な病院は閉まったままである。コレラ発生をめぐる貧弱な体制により死亡率は4.8%と高くなった(国際的な値より1%以上高い)。


ユニセフは水、衛生施設、保健、教育の各分野で以下のような主な緊急支援対策を発表している。

  • 今後4カ月間にわたり都市部全域を対象とした浄水剤の購入
  • コレラ治療センターへの医薬品と備品の提供
  • 62地域にある1780ヵ所の保健施設を対象に基本的医薬品(ワクチンを含む)を提供
  • 急性栄養不良について地域社会での管理を拡大


すでにユニセフはコレラ治療センターに、点滴、テント、コレラ用ベッドなどを提供して、緊急事態に対応している。また1日当たり47万リットルの水をトラック輸送しているほか、掘削やジンバブエ国内の350万人余りに浄水用のタブレットを配布するなどしている。

ユニセフは水、衛生施設、保健、教育、子どもの保護、栄養などの分野の12人の緊急支援専門家から成るチームを呼び寄せるとともに、救援活動を強化するための物資調達と掘削の専門家も招いた。

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