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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

スリランカ、武力紛争の影響で負傷する子どもの数が増加

【2009年1月30日 カトマンズ発】

ユニセフは今日(30日)、子どもの危機的状況について呼びかけるとともに、過去10日間でスリランカでの武力紛争で負傷した子ども(生後数カ月の赤ちゃんを含む)の数が増加していると述べた。また、スリランカ政府と「タミール・イーラム解放の虎(LTTE)」に対し、子どもと一般市民の安全を何よりも優先するよう強く要請した。

ユニセフ南アジア地域事務所のダニエル・トゥール代表はこう述べた。「子どもたちが激しい砲火のなかで死傷している事実について、我々は確かな証拠を掴んでいる。いかなる状況であれ、安全地帯、学校、医療関係施設は平和地帯として保護されねばならない。子どもたちは自分とは関係のない武力紛争の矢面に立たされている。激しい戦闘が行なわれる領域が急速に狭まり、そこに大勢の子どもが取り残される事態をきわめて憂慮している。」

子どもと一般市民が武力紛争から保護され、安全地帯に自由に移動できるよう、ユニセフは先週から繰り返し呼びかけている。また、負傷した子どもたちが昨日、適切な治療を受けるために国立病院に避難したのを確認して少し安心した、とも報告した。

「負傷した子どもは誰もがすぐ、適切な医療支援を受けることができるように戦闘地帯から運び出される必要がある」とトゥール代表。

武力紛争にさらされているだけでなく、子どもたちは保健ケアや安全な飲料水、衛生、住居などの面でも不十分な状況に置かれている。

「これらの子どもたちとその家族にとって最良のことは、安全地帯に移動して戦闘から開放されることだ。そうすればかれらは支援を受けることができる。」トゥール代表はこのように述べた。

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