メニューをスキップ
財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ギニアビサウで保健省とユニセフがコレラ予防キャンペーンを開始

【2009年4月20日 ギニアビサウ発】

昨年14,000件のコレラ感染が報告され、225人が亡くなったギニアビサウでは現在、全国コレラ予防キャンペーンが展開中である。“コレラをなくそう!”というこのキャンペーンは雨季を前に保健省とユニセフが組織し、5月中旬まで継続して行なわれる。

コレラはギニアビサウの風土病であり、ほぼ毎年雨季になると発生している。今回のキャンペーンはマスコミや現地NGO、教員、アーティストなども参加した。

キャンペーンの目的は、子どもの主な死亡原因となっているコレラやその他の下痢性疾患を予防するための簡単で衛生的な実践方法を人々に知らせることである。食品を扱ったりトイレの後は石鹸で手を洗う、飲み水は塩素消毒したり煮沸することなどもそのひとつだ。下痢性疾患はマラリアに次いで、ギニアビサウの子どもの死亡と疾病の第2の要因となっているが、効果的な衛生習慣を実行していると考えられるのは人口のわずか30%のみである。

意識啓発キャンペーンには、地域に根ざした組織、国内NGO、国際NGO、宗教的なリーダーらの参加が欠かせない。若いアーティストたちがこの活動のために作った歌はラジオ局で放送され、ヒットし始めている。

キャンペーン開始の式典でユニセフのシルヴィア・ルチアニ所長は、コレラの発生を待つよりも予防することが重要だと強調した。「過去のコレラ発生でも、簡単な予防方法がとられていれば、命を救えただろう。我々が予防のためのメッセージを広めることに力を合わせ、自分を守る方法を人々が知るようになれば、コレラは予防できる病気だ。」

保健省のカミロ・ペレイラ保健大臣は、今回のキャンペーンへのユニセフの支援を称賛した。ペレイラ大臣は手洗いや水の浄化などの習慣を実践することがコレラ予防に不可欠だと強調した。「予防できる病気で命を落としてはならない。過去のコレラ発生で子どもを失った母親、パートナーを失った人、親を失った子どもがいる。この国で新たなコレラの発生を許してはならない。すべては我々にかかっている。」

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る