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公益財団法人日本ユニセフ協会
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ネパール大地震緊急募金 第19報
5週間ぶりの学校再開
137カ所の仮設教室に1万4千人が出席
学校再開を待つ子ども、98万5千人

【2015年5月31日 カトマンズ発】

5週間ぶりに学校が再開。
© UNICEF Nepal/2015/KPage
5週間ぶりに学校が再開。ユニセフは仮設の学習センターの設置や教材の提供、教員への訓練などの支援を実施しています。

ネパールで起こった2度の大地震によって、通っていた学校が倒壊したり大きく損傷して学ぶ場を失っていた1万4,000人の子どもたちが、仮設の学習センターで5週間ぶりに授業を受けることができました。

5週間ぶりに学校再開

学校再開の初日となった31日、最も大きな被害を受けた地域に暮らす子どもたちが、ユニセフなどから届いた教材や学用品、遊具、幼稚園キットなどを使って勉強しました。

今回の学校再開は、被災地の学校や教育施設が受けた甚大な被害を考えると、最初の一歩にすぎません。より多くの子どもたちが学校に戻れるよう、さらなる努力が続いています。

「被災後、学校に行かない期間が長く続いた子どもたちは、その期間が延びるほど、再び教室に帰ってくる可能性が低くなることが分かっています」と、ユニセフ・ネパール事務所代表の穂積智夫は説明しています。

ユニセフの支援

学習用ポスターを見る7歳と5歳の男の子たち。
© UNICEF/PFPG2015-3183/Karki
ユニセフが支援する仮設の学習センターで学習用ポスターを見る7歳と5歳の男の子たち。

ユニセフは教育省やパートナー団体と緊密に連携しながら、安全な教育環境や子どもたちへの心理的サポートを確保し、できるだけ早くすべての子どもを学校に戻すために活動しています。

  • 100以上の技術者チームが、校舎の被害状況を調査するために被災地中の学校を訪れ、破損状況や安全確認をしています。現在、1,230棟の校舎の調査を終えています。
  • 2度にわたる地震で最も被害を受けた16郡に、合計137カ所の仮設の学習センターを設置し、1万4,000人が授業を受けられるようになりました。
  • 1,142人の教員が、子どもたちへの心のケアや防災、保健、衛生、保護といった命を守る教育について研修を受けました。
  • 800万米ドル相当の緊急教育支援物資のうち、58%の輸送が既に進行しています。
  • メディアキャンペーンの一環で、『学校へ戻ろう』というメッセージを放送しました。これは緊急時の教育の重要性に焦点を当てたもので、学校に通うことで安全が確保できること、教育を受けることはすべての子どもの権利であること、また子どもたちを学校に戻すことは親やコミュニティの役割でもあることなどを訴えています。

いまだ98万5,000人が学校に戻れず

瓦礫の中から見つけた教科書を読む13歳の女の子。
© UNICEF/2015/Panday
地震の被害にあった中学校で、瓦礫の中から見つけた教科書を読む13歳の女の子。

しかし、いまだ学校に戻ることができていない98万5,000人の子どもたちのために、やるべきことはたくさん残されています。こうした子どもたちは、学校を退学してしまう危険性がとても高い状態です。今回の2度の地震で合計3万2,000の教室が倒壊し、1万5,352の教室が被害を受けました。

「ユニセフは、ひとりの子どもも取りこぼすことがないよう、できるだけ早く仮設の学習スペースを設置するための活動を続けています。同時に、校舎の安全が確認されている場合は、家庭に対して子どもたちを学校に通わせるよう働きかけたり、コミュニティに対して『学校へ戻ろう』キャンペーンへの協力を呼びかけたりしています」(穂積代表)

一刻の猶予もない

政府、ユニセフ、その他教育分野で活動する諸団体で組織する教育クラスターでは、7,800校すべての被害調査、4,668カ所の仮設教育センターの設置、100万人分の教材・学用品・遊具の調達、1万9,568人の教員及びファシリテーターに対する心のケアや命を守るための教育についての研修などを完了するための費用として、2,410万米ドルの資金が緊急に必要であると見積もっています。

「教育は、“待ったなし”です。特にネパール大地震のような自然災害の直後においては、一刻の猶予もありません」と穂積代表は続けます。「数千校の再建は、今後の復興の過程でおそらく優先的に取り組まれますが、同時に、暫定的な解決策も早急に提示していかなければなりません。そうでなければ、よりよい教育システム再建に向けた我々の取り組みによって恩恵を受けられるはずの多くの子どもを、取りこぼしてしまいます」

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