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公益財団法人日本ユニセフ協会

9/26 国連民間セクターフォーラム
『持続可能な開発目標』の実行へ
経済界や市民社会の役割を強調

【2015年9月26日 ニューヨーク発】

国連民間セクターフォーラムに出席した300人以上の企業のトップや政府、国連、市民社会のリーダーたちは、26日、世界の17の目標を定めた『持続可能な開発目標(SDGs)』を実行していく上でのビジネスの役割について話し合いました。

国連民間セクターフォーラム

会議にあたって、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は過去15年の成果を振り返り、SDGsの実行についても前向きな見解を示しました。またメルケル首相は2030年までの目標達成に向け、現在のこの機運を高め、今後も協力して行動していくことを国際社会に呼びかけました。

25日の国連総会において、各国の首脳は2016年1月にミレニアム開発目標と代わるSDGsに最終合意をしました。広範囲にわたる政府間交渉や民間セクター、市民社会からの意見を受け、SDGsの包括的な目標は、貧困の撲滅と経済的、社会的行動、また気候変動を含む環境行動の要素を結びつけることに置かれました。

2008年以降毎年開催されている国連民間セクターフォーラムでは、企業トップや各国首脳、国連の代表などが、気候変動や世界の開発問題、人権などの差し迫った課題について話し合ってきました。国連持続可能な開発サミット2015を背景に、今年のフォーラムはユニセフ(国連児童基金)をはじめとする各国連機関との緊密な連携のもと国連グローバル・コンパクトが主催し、SDGsの実行における民間セクターの役割に焦点が当てられました。

SDGs達成へ、ビジネスが果たす役割の重要性

基調講演を行ったフェイスブックの最高経営責任者マーク・ザッカーバーグ氏は、25日に採択された世界の新たな目標を推し進めるにあたって、ビジネスが果たす役割の重要性を強調しました。ザッカ—バーグ氏は、他の多くの組織との協力のもと、次の10年で万人のインターネットへのアクセスを実現するというフェイスブック社の取り組みを表明しました。「世界をつなぐことは、私たちの世代の基本的な挑戦の一つです」(ザッカ—バーグ氏)

本フォーラムでは、持続可能な開発に基づく35以上の企業の取り組みが表明されました。それらには、二酸化炭素の排出量が少ないインフラへの投資、汚職との闘い、職場におけるジェンダーの平等、後発開発途上国での保健サービスの強化などが含まれています。

フォーラム参加者の間では、現在起きている難民危機も主要な議題となりました。難民に対する教育の機会創出や職業訓練、保健ケア、そして紛争下の国々での難民支援機関への拠出など、いくつかの新しい取り組みやパートナーシップも発表されました。

また企業に対して、SDGsへの戦略的アプローチ方法や、主力事業を通じた持続可能な開発への貢献についての指針を示した「SDG Compass」も発表されました。

国連民間セクターフォーラム2015の詳細は、こちら(英語)でご覧いただけます。

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