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財団法人日本ユニセフ協会

ユニセフ協会からのお知らせ

日本ユニセフ協会 後援
映画『イノセント・ボイス〜12歳の戦争〜』
1月21日より全国各地にて公開

−知っていますか?現在、世界で30万人以上の子どもが、“兵士”として戦場へ送られていることを。

1980年、政府軍と反政府ゲリラとの激しい内戦下にあった、中米の国エルサルバドル。ある日、政府軍は突然村にあらわれて12歳になる少年たちを兵士として連れさっていった…。

この作品は、脚本家オスカー・トレス氏が少年時代に体験した実際の経験に基づいて作られています。世界には、紛争下のもとで暮らす子どもたちがまだたくさんいます。この映画を通じて、紛争下で懸命に生きる子どもの姿、家族の愛を感じ取ってみませんか。

2006年1月21日(土)シネスイッチ銀座での公開を皮切りに、全国各地の映画館で順次上映されます。

『イノセント・ボイス〜12歳の戦争〜』
2005年ベルリン国際映画祭 最優秀作品賞受賞<児童映画部門>
2005年アカデミー賞外国語映画部門メキシコ代表ほか

2004年/メキシコ/112分/ドルビーSRD/ビスタサイズ/カラー
監督・製作・共同脚本: ルイス・マンドーキ/脚本:オスカー・トレス
出演: カルロス・パディジャ/レオノア・ヴァレラ/ホセ・マリア・ヤスピクほか
配給: アルバトロス・フィルム
後援: 財団法人日本ユニセフ協会、メキシコ大使館、アムネスティーインターナショナル日本、特定非営利団体活動法人テラ・ルネッサンス

特別試写会にユニセフ子どもネットワーカーが参加

2006年1月11日、科学技術館(東京・千代田区)にて特別試写会が行われ、ユニセフ子どもネットのメンバー22名が参加しました。子どもたちから寄せられた声をご紹介します。

***

映画「イノセント・ボイス」は、1980年エルサルバドルにおける政府軍とFMLN(反政府ゲリラ)との内戦のなかにいた少年を主人公として、内戦を描いた映画です。楽しい夕食の時間を突然切りさく銃声、弾丸にあたって死んでしまった友だち、徴兵されていった友だち…。

それらの映像からうかがえる内戦の下に生活があるということの恐怖に、私はただただショックを受けることしかできませんでした。「衝撃的だった」「考えさせられた」…。自分の感想を言葉で表現すると、こんなありきたりの言葉しかでてきません。悲しさとか、驚きとか、そういう一言で括れない、様々な感情がうずまいて、今の自分の胸の内を正直に言葉であらわせないのです。

そして、今、この瞬間にも、違った場所で同じことがくりかえされているかと思うと、胸の中は、もっともっとうずまいて、重くなります。本当になんと言ったらいいのか、わからないけれど、そこはかとない悲しさを私はそこに覚えました。

まだこの映画を観ていない人に、「ぜひ観て!」とは素直にはいえません。でも、これを「知ってほしい」とは思います。だから、知るために観てほしいと思います。

映画の途中、何度もスクリーンから目をそむけようとしました。けれど、そんな内容だからこそ、感じるもの、得るものもありました。何を感じたか、何を得たかは、具体的には表現できないけれど、それはとても印象深く、自分にとって大変貴重なことだったと思います。

≪三木 綾子さん 15歳≫

すべてのことが衝撃でした。つい、目をそむけたくなりましたが、ちゃんと見ていなくちゃいけないと思いました。この映画を観て感じたことを大切にしたいです。

≪佐藤 可奈子さん 16歳≫

とにかく衝撃的でした。途中から涙が止まらなくなってしまいました。私はこんなにも恐ろしい映像を見たのは初めてです。

ニュースやテレビ番組で報道されている映像とは比べ物になりませんでした。学校に武器を持った兵士が突然入ってきて子どもを連れて行ったり、夜突然銃撃戦が始まったり、隣にいる友人が次々と撃たれたり…

銃撃戦の様子などは見ているだけで怖くて凍りついてしまいました。これが現実なのだと、信じられないし、信じたくありません。でも、現実なんですね。

あらためて「戦争はしてはいけない」と強く感じました。
そして戦争が人々をこんなにも苦しめ、傷つけていることをもっと多くの人に知ってほしいです。

また、親子の絆や家族への愛の深さにも感動しました。そういう愛や絆が、内戦下でも人々に生きる勇気を与えているのだと感じました。

あまりにリアルすぎるものは、子どもに衝撃的すぎるという意見もあるとは思うけれど、大きな衝撃を受けるほど、戦争は恐ろしく悲惨なものだと知ることも必要なのではないでしょうか。

≪大石 茜さん 17歳≫

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