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ユニセフ協会からのお知らせ

ユニセフは、クラスター爆弾禁止国際条約採択を歓迎します!

【2008年6月2日 ニューヨーク発】

写真:アフガニスタンで使用されたBlu-97と呼ばれるクラスター爆弾
©UNICEF/ HQ01-0658/Shehzad Noorani
クラスター爆弾が空中で撒き散らす小型爆弾の3割は実に、不発弾。この不発弾が、紛争終結後も長い間、広い地域で子どもたちの生命を脅かす脅威として存在し続けます。 (写真は、アフガニスタンで使用されたBlu-97と呼ばれるクラスター爆弾の小型爆弾。)

ユニセフは、全てのクラスター爆弾(不発率が極めて低い「最新式」の一部を除く)の製造や使用、移転(輸出入)を全面禁止する国際条約の採択を歓迎します。クラスター爆弾は、多くの子どもたちにとって言い尽くせないほどの苦しみを与えてきた元凶だからです。

60年以上もの間、クラスター爆弾が使用されてきたことにより、ラオスやベトナム、カンボジアなどのアジア諸国だけではなく、コソボやアフガニスタン、イラク、レバノンなど数多くの国々で、その多くの国土が不発弾で汚染され続けています。

「今回の全面禁止条約は重要です。ユニセフは、各国政府に早急に調印・批准するよう求めます。」(ユニセフ事務局次長ハイルデ・F・ジョンソン)

クラスター爆弾の犠牲者のおよそ4割は、子どもだという調査がでています。子どもたちは、戦争が終結した後、長い時間がたっても存在し続ける不発弾で怪我をしたり亡くなったりするのです。小さくキラキラしていて自然に子どもの目を引くようなクラスター爆弾の不発の小型爆弾が、子どもたちにとっては特に危険です。

写真:クラスター爆弾の小型爆弾により片足を失った12歳の少女
©UNICEF/ HQ03-0233/Patrick Andrade
クラスター爆弾の小型爆弾により片足を失った12歳の少女(イラク・バクダッドにて)。彼女は自宅から出かけたところで被害に遭い、片足を切断しなければなりませんでした。

「その性質から、クラスター爆弾は広い地域を汚染して、居住困難にしながら拡散しています。クラスター爆弾から拡散した不発の小型爆弾が頻繁に、校庭や庭など子どもたちの遊び場になるところで見つかるのです。」(ジョンソン事務局次長)

不発のクラスター爆弾は、何十年もの間、爆発可能性があるのです。

世界中でまだ備蓄されているクラスター爆弾があるなら、今回の全面禁止国際条約によって、次の世代への安全保障が可能になるでしょう。

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