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ユニセフ協会からのお知らせ

ユニセフ、世界的な予防接種事業を大幅に拡充へ

【2012年1月3日 ニューヨーク発】

ユニセフは3日、世界各地で展開している子どもたちのための予防接種支援を大規模に拡充することを計画していると発表しました。

ユニセフは、長年にわたり、支援活動の大きな柱の一つとして予防接種支援を展開してきました。子どもたちの命を守り、可能性を最大限に発揮するチャンスを提供するのに、予防可能な命さえ奪いかねない様々な病気から子どもたちを守ることは、最も効果的な方法の一つなのです。

2010年の1年間に、ワクチンの調達にユニセフが投じた資金は約7億5700万米ドル(584億3200万円余)にのぼります。国際社会が取り組む予防接種活動の中で、非常に重要な役割を果たしてきたユニセフ。その重要さ故に、その役割を今改めて見直し、予防接種活動に充てる資源を、今後5年間に、これまでの3倍に増やす予定です。

「ユニセフが各国政府とともに果たしてきた"役割"をより強固なものにするために、我々自身の体制も強化しなくてはなりません。」 ユニセフ本部で予防接種事業を統括するホス・バンデラー医師は、こう語ります。

体制の強化

© UNICEF/NYHQ2011-0186/Zaid
洪水被害に見舞われたパキスタンのシンド州の避難民キャンプで、ポリオの予防接種を投与される男の子。

予防接種支援の現場を取り巻く状況は、常に変化しています。新しいワクチンが次々と開発され、"市場"に投入されます。そして、それらのワクチンの価格は、以前よりも高額になる傾向があります。近年には、肺炎や下痢のワクチンも開発されました。マラリアのワクチンも、間もなく登場することが期待されています。

しかし、日進月歩の科学技術の発達に較べ、予防接種活動を普及させるための体制には、この何年にもわたって殆ど変化がありません。 「1970年代に構築された体制は、今も殆どそのままの状態です。予防接種活動をより効果的に展開してゆくために、今こそ、この体制を見直すべき時期なのです。」(バンデーラー医師)

ワクチンの供給・物流管理から保健スタッフのトレーニングまで、ユニセフの予防接種支援事業は、様々な保健支援事業と連携しながら実施されています。

「予防接種支援を実施するために行われているシンプルかつ確立された一連の様々な活動を通じて、他の多くの保健サービスも届けられています。数ある保健支援活動の中で、予防接種活動は、最も多くの人々に普及している活動の一つなのです。ですから、この活動を拡充することによって、他の保健支援活動も拡充することができるのです。」(バンデーラー医師)

最も弱い立場に置かれている子どもたちに

© UNICEF/NYHQ2011-0393/Asselin
コンゴ民主共和国のカタンガ州のある村で。ユニセフが提供したワクチンが、自転車の荷台に縛り付けた保冷庫で運ばれていく。

長年にわたり子どもたちを苦しめてきたポリオ。国際的な保健専門家たちは、この根絶が宣言できる日が近づいていると期待を膨らませています。そして、このポリオ根絶という大きな“一里塚”が、ユニセフが展開する他のワクチンの予防接種支援事業を拡充する機会を広げることが期待されています。

ポリオが再び流行することがないよう、警戒を続ける必要はありますが、同時に、ポリオ根絶に向けた取り組みから得た知識や技術、経験を、予防接種活動を拡充するために活かしていきます。

予防接種支援事業を拡充することは、「最も弱い立場に置かれている子どもたち」に優先して必要な支援を届けるというユニセフの組織全体としての役割を、より効果的に実践することにもつながります。

「毎年、子どもたちの20%が、予防接種を受けないまま取り残されています。その多くは、社会の最も貧しい、最も底辺に置かれた子どもたちです。」「ポリオとの闘いの中で得た知識や経験は、こうした子どもたちに他の予防接種を届けるために役立つはずです。」(バンデーラー医師)

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