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財団法人日本ユニセフ協会
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FCバルセロナ・ユニセフ パートナーシップ

マンU+バルサ:歴史的決戦前の歴史的共同声明

【2009年5月27日】

© FC Barcelona
マンチェスター・ユナイテッド会長デビッド・ギル氏(右)とジョアン・ラポルタFCバルセロナ会長(左)

UEFAチャンピオンズリーグの決勝戦を控え、ともにユニセフをサポートする英国マンチェスター・ユナイテッドのデビッド・ギル会長と、FCバルセロナのジョアン・ラボルタ会長は、共同声明を発表しました。

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5月27日水曜日午後8時45分、マンチェスター・ユナイテッドとFCバルセロナは、史上初めて、UEFAチャンピオンズリーグの決勝で対戦します。世界中の注目が集まることになるでしょう。

多くの人々が「夢の決勝戦」と呼ぶこの対戦は、イングランド・プレミアリーグの覇者、マンチェスター・ユナイテッドとスペイン国王杯を制したFCバルセロナ、また、最近のヨーロッパチャンピオンと2006年度の覇者でもある両者という、二つの偉大なチームによる歴史的な決戦です。この決勝戦は、それぞれのクラブにとって、私たちのファンのみなさまにとって、そして、私たち一人ひとりにとって非常に重要なものです。両チームは、この決勝戦において、それぞれの国で闘ってきた輝かしい2008-2009シーズンの最高潮を迎えるのです。間違いなく、私たち両チームは、ともに、この決勝戦での必勝を期しています。ですから、私たちのチームは、この決勝戦において、観客の皆さんの熱い声援を背に、ピッチ上で激しい戦いを繰り広げることとなるでしょう。

では、どうして、私たちライバルチームが一緒になって、決勝戦の前日にこのような異例の共同声明を発表するのでしょうか?答えは明快です。HIV/エイズに共に闘うためです。

この決勝戦でも見られるように、ピッチ上ではマンチェスター・ユナイテッドとFCバルセロナはライバル同士です。でも、ピッチの外では、共通の目標—世界中の子どもと若者たちを苦しめているHIV/エイズ問題に取り組むために共に力を合わせているのです。世界の子どもたちへの支援活動のリーダーであるユニセフと共に、私たちは、様々な方法で、人々の生命をも脅かす疾病に立ち向かい、HIV/エイズの影響を受けている若者たちに、より良い未来を与えるため活動しています。私たちは、それぞれが異なるアプローチで、ユニセフが、「子どもたちのために、エイズと闘おう—Unite for Children, Unite against AIDS」を合言葉に展開している「子どもとエイズ」世界キャンペーンを応援しています。

子どもたちを取り巻くHIV/エイズの問題を示す様々な数値は、衝撃的なものです。しかし、これが現実なのです。世界中で、少なくとも200万人の15歳未満の子どもが、HIV/エイズと共に生きています。27日の決勝戦の試合時間の90分間に、50人の子どもたちが、エイズに関連する病気で命を落とします。HIV/エイズは、世界規模で若者たちに計り知れない影響を与えています。多くの子どもたちから親を奪い、子どもらしい生活を奪い、未来を奪い、そしてコミュニティ全体に、絶望をもたらしています。しかし、私たちは、こうした状況を変えることができるのです。

決勝戦は、英国、スペイン、カタルニアのファンのみならず、世界中の熱狂的で希望に満ちたサポーターたちも注目することでしょう。この希望をもたらす力、文化の違いを超えて人々に届く力が、サッカーが持つ力なのです。私たちの選手が、数百万の人々の模範です。私たちのクラブには、子どもたちの人生を変える力を持っていることを自覚しています。私たちのクラブは、ともに、こうした力を使って、健康や教育、そしてHIV予防に関する重要なメッセージを世界中に広めることで、ユニセフを応援しているのです。私たちは、世界中で子どもたちの権利が守られるよう、ユニセフが世界中で展開している様々な支援活動を応援しています。

マンチェスター・ユナイテッドは、1999年、イギリスのサッカークラブチームとして初めてユニセフのパートナーとなり、100万人のインドの子どもたちに初等教育の機会を提供したほか、ユニセフの子どもの搾取撲滅キャンペーンも応援しました。2005年、私たちは、ユニセフの「子どもとエイズ」世界キャンペーンを応援することを決めました。このキャンペーン「United for UNICEF」は、こうした類のキャンペーンとしては、最も長く続いているもので、これまでに、世界の150万人以上の子どもたちを支援するため、220万ユーロを超える資金を提供しています。2009年、マンチェスター・ユナイテッドとユニセフのパートナーシップは10周年を迎えます。我々が独自に実施する活動と、ユニセフとのパートナーシップを通して、マンチェスター・ユナイテッドは、今後も世界の若者たちを応援します。

FCバルセロナは、2006年、ユニセフとの間に、国際的なサッカー界において、非常に革新的で前例のない5年間にわたるパートナーシップを締結しました。この世界的なパートナーシップには、創立以来約110年間、スポンサーなどにその使用を決して許すことの無かったFCバルセロナのユニフォーム前面のスペースに、ユニセフのロゴを入れることも含まれます。FCバルセロナは、これに加え、毎年150万ユーロ、合計7500万ユーロを、子どもたちを取り巻くエイズ諸問題の解決のためにユニセフに提供しています。FCバルセロナとユニセフは、これまでに、特にサハラ以南のアフリカに暮らす10万人を超える数の子どもたちを支援してきました。

この水曜日、ピッチ上でのライバルである私たちのどちらかが、歴史にその名を刻むことになります。しかし、ピッチの外では、異なる方法で、歴史を共に作っていくことを望んでいます。ユニセフとともに、私たちは、エイズのない世界の実現にむけて取り組んでいきます。私たち一人ひとりには、それぞれ、果たすべき役割があるのです。

マンチェスター・ユナイテッド会長
デビッド・ギル
FCバルセロナ会長
ジョアン・ラポルタ

「子どもとエイズ」世界キャンペーン

「子どもとエイズ」世界キャンペーン

HIV/エイズの問題に立ち向かい、子どもたちを守るためには、まず、この問題についてよく知っていただくことが欠かせません。

皆様がこのサイトの中で聞いた各地の子どもたちの声を、どうかまわりの人に伝えてください。詳しくはこちら >>

UNITE FOR CHILDREN UNITE AGAINST AIDS キャンペーンサイトFCBARCELONA   unicef