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財団法人日本ユニセフ協会

UNICEF・Volvic タイアップキャンペーン

2011年のレポート *ユニセフ協会スタッフの視察記録 支援がもたらした生活の変化

 
ベセナ小学校の子どもたち   教室に置かれた甕の水を飲む子どもたち

 照りつける太陽と砂埃が舞い上がる5月のマリ、今年で5年目を迎えるVolvic「1L for 10L」プログラムの支援地では人々の暮らしにどのような変化がおきているのだろうか。期待と不安を胸に、マリ共和国第2の都市モプティ市内から車で最初の訪問地、ベセナ村へと向かいました。
 2008年に同プログラムの支援によって井戸が新設されたベセナ小学校では子どもたちが一生懸命勉強したり元気いっぱいに遊んだりしています。教室の片隅には、井戸から汲んできた水がたっぷり入った甕が置いてあり、のどが乾いた子どもたちは、コップでその水をおいしそうに飲んでいました。

ゴロンボ村の給水設備

 「1L for 10L」 の支援により2008年に導入されたゴロンボ村の小規模水道設備。ソーラーパネルのパワーで地下から汲み上げられた水は、地上約2メートルに設置されたタンクへと貯水され、水道設備の蛇口へと送られます。設備の周囲にはポリタンクやバケツを持った子どもや女性たちで常に賑わい、ゴロンボ村の人々の暮らしは活気と笑顔に溢れています。
 数年前から設備の管理を任されているトコロモディさんは、私たちをタンクの上へと案内してくれました。タンクの上部に取り付けられた丸い蓋を開けると、村人の生活と心を潤すきれいな水がタンクにたっぷりと溜まっていました。キラキラ光る水と嬉しそうに微笑むトコロモディさんの笑顔がとでも印象的でした。

   
設備の周りはいつもたくさんの人で賑わっている   タンクの中にはきれいな水がたっぷりと入っていた   給水タンク

水の大切さ

 ひび割れた大地と潅木、時折遭遇する野生のラクダ以外目に入るのもは何もない。モプティを出発してから道なき道を走ること約4時間、ようやく辿り着いたトゥペレ村には、雨季に雨水を貯めるための大きな穴があちらこちらに掘られています。既に干上がってしまった穴が点在する中、蒸発を避けるために藁で覆われた数少ない穴から、村人は、雨季を前に残りわずかになった茶色い水をバケツで汲んで大切に家まで運びます。
 村の小学校に通う子どもたちは、各自持参した茶色や赤土色の水を飲み喉の渇きを潤し、お昼には、学校の裏手に保管されているほんの少しの給食をみんなで分け合って食べています。「給食保管所(給食室)の扉には、最近、盗難防止のための鍵が取り付けらたんです。」と学校の先生は残念そうに話してくれました。水も食料も不足している村。マリにはまだこのような村が数多く存在しています。

     
乾季も終わりに近づき、干上がってしまった穴   残り少なくなった茶色い水を汲む女性たち   子どもたちの給食
すりつぶした豆や木の実でつくられている
  子どもたちが手にしていた水は茶色や赤土色をしていた

マリの子どもたちにもっと笑顔を

 
バルキネルビ村の井戸   バルキネルビ村の子どもたち
「日本のみんな、ありがとう!」

 今年で5年目を迎えるVolvic「1L for 10L 」プログラムは今年もマリを支援しています。1人でも多くの子どもたちに清潔で安全な水を供給するために、そして1人でも多くの子どもたちに笑顔を届けるために。

すべての写真クレジット© 日本ユニセフ協会

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