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公益財団法人日本ユニセフ協会

パートナー 協力企業・団体

東ティモール指定募金

関東・九州・沖縄の12の生協*から2004年度〜2006年度の3年間ご支援いただきました。

*コープぐんま、とちぎコープ、いばらきコープ、コープかながわ、ちばコープ、コープながの、エフコープ、ララコープ、コープさが、コープおおいた、コープ熊本学校生協、コープおきなわ

東ティモールの女性の識字教育を応援しよう!

東ティモール成人の識字率は50〜60%で、女性は3人に1人しか字を読むことが出来ません。生協の支援を必要としている東ティモールでは、1999年の国民投票でインドネシアから独立を決めたときに、インドネシアと併合することを望む民兵が大規模な破壊活動を行いました。部分的、全面的に校舎などを破壊された学校は95%、そして中学校教師は80%がインドネシアに戻ってしまい、教師の質が低くなり就学率も下がってしまいました。東ティモールは貧しく、男性が優位の社会です。そのため、女性と子どもはいつも服従的な立場で、権利も剥奪されてきました。ユニセフは教育を受ける機会を持てなかった女性が読み書きできるようになるよう支援を行っています。

識字教育のあれこれ

●識字クラス

© UNICEF/East Timor

15人で1つのグループを作り、6ヶ月間テトゥン語(現地語)の読み書きを勉強します。6ヶ月の勉強期間の終了後に試験を受けます。女性は読み書き計算を勉強しながら、自分達の権利や、保健、育児、栄養などの生活の知識を一緒に学びます。

© 日本ユニセフ協会

●ラジオを使った社会への働きかけ

「女の子は学校に行く必要ない」と思っている社会を変えないと、女の子が学校に通うことは難しくなってしまいます。そのため、色々な困難を乗り越えて夢に向かって学校に通う女の子の物語をラジオで流して、女の子が学校に行く大切さをわかってもらうよう呼びかけています。ラジオを使うのは、東ティモールではテレビや新聞はほとんど普及しておらず、ラジオは60%普及しているからです。また、文字が読めない人にとってラジオは重要な手段だからです。

 

2005年度の募金による成果

●識字教室

© UNICEF/Timor-Leste

45の青少年識字グループで450人が識字教室に参加しました。参加登録者の大半は、地方に住んでいて、以前は文字の読み書きを習う機会が無かった女の子です。また、識字教育をより効果的に行うためのカリキュラムや教員用ガイドなどの教材開発がすすめられ、識字教室の教員30名の研修が実施されました。 新しい教材には、東ティモールに関する農業、環境、保健、地元の文化、コミュニケーション、経済、歴史、算数、人権、科学などのテーマも盛り込まれ、読み書きだけでなく生活の知識やスキルも学びます。

●社会啓発

「マルタちゃん」というイメージキャラクターが作られ、絵本や印刷物、ラジオドラマなどを通じて、東ティモールの女の子のさまざまな権利を促進するための広報活動が行われています。マルタちゃんは、東ティモールの女の子のモデル(模範)となる存在。学校に通えないこと、早婚、保健、予防接種など、さまざまな分野の問題を扱い、東ティモールのマルタのような子ども達がきちんと育てられ、教育を受け、そして女性や女の子たちをとりまく文化的・社会的価値観の縛りから解放されるようにすることが目標です。

 

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