HOME > ユニセフの予防接種事業 特集サイト(2007年1月) |
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夜明け後すぐに、リニヤティさんは、生後11カ月になる娘、トレシアちゃんの身支度に取りかかりました。彼女は、トレシアちゃんに、今日が特別な日であることをやさしく語りかけています。今日、リニヤティさんは村のロングハウスまで出かけ、娘に予防接種を受けさせるのです。
「はしかとポリオは子どもを苦しめ、予防接種を受けなければ、死んでしまうことすらあると聞きました」。リニヤティさんは話します。彼女の言うことは間違っていません。ユニセフによると、インドネシアでは、毎年はしかが原因で3万人を超える子どもたちが死亡しています。また近年発生したポリオの流行は、300人を超える人々の手足に、生涯つづく麻痺を残してしまったのです。 テレシアちゃんは、今年、インドネシアで予防接種をうける1,400万人の子どもたちの内のひとりです。広範囲に広がるインドネシアの島々では、都市部に住んでいる人もいますが、多くは、リニヤティさんやトレシアちゃんのように、命を守るワクチンが簡単には手に入らない、都市から遠く離れた場所に住んでいます。 |
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ユニセフの保健担当官であるウィボオ医師は、山道を一時間ほどオートバイに乗って、はしかとポリオのワクチン、そして免疫力を高めるビタミンAを運びました。 予防接種会場にたどり着くまで、ワクチンは長い旅をしました。はじめに、西ジャワの工場から州都まで飛行機で空輸され、そこから陸路で地域保健オフィスまで運ばれました。そこからさらにボートで運ばれ、ウィボオ医師によって、遠くはなれた南カリマンタンの予防接種会場へと届けられたのです。 「すべての子どもたちにワクチンを届けることが極めて重要です」。ウィボオ医師は言います。「予防接種の重要性や、保健所やここハラタイ村にあるような臨時予防接種会場に子どもを連れてこないとどんなことが起こりうるのか、ということを親に伝えることも必要です」。 先住民族のダヤク族のメンバーである村の住民たちは、かつて、コミュニティのロングハウス(共同住宅)で共同生活をしていました。今、各家庭は家族ごとに簡素な木の家で生活し、ロングハウスは、村の活動のために使われています。ロングハウスは予防接種会場として利用されているのです。たくさんの親と子どもたちが、ここにたどり着くために何マイルもの距離を歩いてやってきました。 |
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キャンペーンは、地元の学校でも行われ、6歳から12歳までの子どもたちがはしかの予防接種を受けています。予防効果を高めるため、2回目の予防接種を受ける子どもも多くいます。ウィボオ医師と地元の保健局の人々は、予防接種を各家庭にも届けています。一軒一軒の家を訪ねて、子どもたちがひとり残らず予防接種を受けたかどうか、調べるのです。そして、もし受けていなかったら、どうして受けていないのか、その理由を明らかにします。親は、単純な説明だけで、子どもたちが予防接種を受けることに同意することがほとんどです。このような活動が、キャンペーンを成功へと導いています。
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