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財団法人日本ユニセフ協会

安心ネットづくり促進協議会設立記念シンポジウム報告

【2009年4月3日 東京発】

日本ユニセフ協会が特別会員として参加している安心ネットづくり促進協議会。その設立記念シンポジウム、瀬戸内寂聴さん講演会「ケータイの世界に入って見えたこと」が、4月3日(金)、東京・港区のメルパルクホールで開催され、インターネットで募集した一般の参加者1,000人以上があつまりました。

はじめに、安心ネットづくり促進協議会会長の鷲田清一氏から挨拶があり、「インターネットが出現してからまだ15年だが、その影響は測りきれないくらい大きい。どのメディアの発展にも光と影の影響があり、それぞれ新たなメディア文化を育ててきた。インターネットも悪影響ばかりに目を向けるのではなく、文化を成熟させるという観点から、育て発展させる必要がある」と述べました。

つづいて、「ケータイってホントに必要?」と題するパネルディスカッションでは、中高生、大学生、保護者、高校教諭など、子ども携帯利用に直接関わる人々がパネリストとして参加。それぞれの立場から携帯の利用方法や家や学校での使用について、意見交換しました。

その中で、中高生は、携帯メールを部活や委員会の連絡に使用しているなど、生活の一部として当たり前に利用しているためなくてはならないものであると主張。一方、親や教師からは、携帯の利用を禁止すると逆に正しい利用方法を教えられないため指導が難しい、との本音も聞かれました。

パネリストの一人として参加し、携帯でのネット利用に詳しい東京大学大学院情報学環教授の西垣通氏は、「携帯は、使用を禁止するかそうでないかという、0か1かの議論ではなく、利用方法についてもっと広く考える必要がある。また親だけ、もしくは、学校だけに指導を任せるのではなく、子どもも含めて、みんなが一体になってネットのマナーや問題、正しい使い方を考えなくてはならない」と述べました。

第二部は、昨年ケータイ小説を発表し話題となった作家、瀬戸内寂聴氏が登場。自身がケータイ小説を書いた理由や、なぜ若者が新たな形の小説に興味を持つのか、など独自の切り口で語り、会場は大いに盛り上がりました。

4月1日時点での総会員数は186、企業などの正会員81、賛助会員35、特別会員70で構成され、当協会も特別会員として参加しています。当協会は、とくに児童ポルノ対策において、これまで培ってきた知識と経験などの情報提供を通じて積極的に本活動に参加し、今後も児童ポルノ根絶に向けて各業界とも協力して取り組んでまいります。

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